過去最長の制作期間を経て完成した7作目。流麗なメロディー、きめ細やかなアンサンブルといった彼らの代名詞的な要素はより丹念に磨かれていて、優れた映画や演劇と同じく、楽曲のどこにフォーカスしても完璧なショットを切り取れる。メランコリアの純度の高さゆえか、澄み切った青さが全編に広がっており、“カンナ”や“暗黒”にはネオアコ最新型といった趣も。