バンド形態からソロに転向しての第1弾にして初のフル作は、〈女〉がテーマ。〈不倫の末に自殺した自縛霊〉がもっとも鮮烈な主人公だろうが、さまざまな女の生き様を1話完結の物語に封じた11篇は、暗部を描いた曲が多いものの、ドラマ性を増したアレンジと開けたバンド・サウンドにより風通しの良い仕上がりに。なかでも自身の新章を勇壮に歌い上げる“革命”は、彼女の今後のアンセムになること必至の名曲だ。