INTERVIEW

BiSH、松隈ケンタ率いるSCRAMBLES製の幅広い楽曲と胸熱な上昇志向の歌詞乗せた2作目『FAKE METAL JACKET』を語る

【特集:ZOKKON OF THE YEAR 2015 to 2016】Pt.4

ZOKKON OF THE YEAR 2015 to 2016
【特集】THE DAYS OF OUR LIVEZ
さらに膨大なリリースと地殻変動に圧倒されたZOKKONシーンの2015年! 時代が流れても、2016年も理屈抜きで楽しいものがきっと楽しいと思うのです!

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BiSH
新生クソアイドルが歩むのは邪道か王道か?

 数々のラディカルな伝説を残して2014年夏に解散したBiS、そのイディオムを継承する形で新たに作られたグループがBiSHだ。プロジェクト発動から1年、デビューから8か月あまりと、その歴史はまだまだ始まったばかりだが、ハード・エッジでエモーショナルな楽曲やマゾヒスティックなビデオ・クリップなど、良い向きにも悪い向きにも転ぶ〈二番煎じ〉というコンセプトを謳いながら、しかし、そこはかとなく沸き立つ〈らしさ〉も感じさせながらその存在感を高めてきた。

モモコグミカンパニー「BiSとは人も違うし、曲も違うし、歌声も違うし、BiSHらしさはこれだ!ってメンバーひとりひとりが思ってることはたぶん違うんじゃないかな」

ハグ・ミィ「お客さんの声を聞く限りは、〈BiSHとBiSは別モノだよ〉って言ってくれる人も増えてきたので、そう映ってるなら嬉しいです」

セントチヒロ・チッチ「BiSよりBiSHのほうがしっかりしてると思います。(BiSの)実情はよく知らないけど(笑)」

リンリン「もともとBiSに入りたいと思っていたので、BiSっぽい過激なことをするのかなと思っていたんですけど、ちょっと大人しいですかね。もっと奇抜なことをしたいかも、脱ぐこと以外で」

BiSH FAKE METAL JACKET SUB TRAX(2016)

 エネルギッシュで愉快痛快、見応えのあるパフォーマンスは、もはやBiSとくらべて語るべきところでもないかも知れないが、魅惑のハスキー・ヴォイスを操るアイナ・ジ・エンドを柱としたヴォーカルのポテンシャルなど、音楽的偏差値に関してはすでに上回っているところも多々あり。そんなBiSHが、昨年5月の初作『Brand-new idol SHiT』に続くセカンド・アルバム『FAKE METAL JACKET』を早くもリリースした。

チッチ「きっと手に取ってくれる人も増えるだろうから、作詞にもみんな気合いが入っていたり、歌とかもみんな前よりうまくなったりしていて。成長した姿を見せたかったし、それで気合いが入り過ぎちゃったところもあるんですけどね」

ハシヤスメ・アツコ「詞はこれまで結構書いてたんですけど、なかなか採用されなかったんです。今回はいろいろと勉強した成果が実って、無事に自分の名前が載りました!」

グミ「“DEAR...”の歌詞は、BiSHをやっていなかったら出てこなかった歌詞ですね。ツアーで忙しい最中にギリギリで書いたんですけど、相当ストレスが溜まった状態で書いたので、結構暴力的(笑)」

アイナ・ジ・エンド「とにかくファーストを超えたいなっていうことで挑んだんですけど、結果的に超えられたなって思います。ひとりひとりの歌での表現の幅も広がって、何度も聴き返してるんですけど、結構アイドルっぽい歌い方だったチッチの歌も、今回はソウルフルな感じすら伝わってくるんです。そういう進化の証がひとりひとりにあるから、自分も負けないようにがんばんなきゃって思えたし、あとは、SCRAMBLESの人たちが作る音楽がもっと好きになったし、もっと期待に応えていけるようになりたいなって素直に思えました」

 松隈ケンタ率いるクリエイター・チーム=SCRAMBLESが託した楽曲も、お馴染みのバースト路線からJ-Popの王道を行くようなうっとり系バラードまで幅広い。メンバーそれぞれがしたためた上昇志向の歌詞とも相まって、胸を熱くさせられる瞬間もしばしば。

ミィ「ちょっと懐かしい感じがするなっていう第一印象がありましたし、前回のアルバムもバンドをやってる人たちからのウケが良かったんですけど、今回のアルバムはさらにそれを上回ってイイ!って言ってくれるんじゃないかなって思います。前のアルバムよりかは生音っぽい、粗削りな印象を受ける音。アイドルを聴くリスナーだけじゃない人たちにも届く作品になったんじゃないかなって思います」

 先立って行われた東京・リキッドルームでのワンマン公演において、今春からのメジャー入りを発表した彼女たち。『FAKE METAL JACKET』に刻まれた姿を見る限り、その先の大活躍も想像に難くないだろう。

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