ZOKKON OF THE YEAR 2015 to 2016
【特集】THE DAYS OF OUR LIVEZ
さらに膨大なリリースと地殻変動に圧倒されたZOKKONシーンの2015年! 時代が流れても、2016年も理屈抜きで楽しいものがきっと楽しいと思うのです!
BEST 20 ALBUMZ
アルバムが豊作だった年を象徴する20枚!
プロジェクトの発起人、志倉千代丸が久々に書き下ろしたナンバー“転校ガール”も胸キュンなサード・アルバム。〈見習い魔女っ子〉というコンセプトは活かしつつも、リアルな彼女たちの体温が感じられるアルバムでした。 *久保田
BiS以降のエクストリーム表現としてのアイドル像を、Have a Nice Day!とのEPなどを通じて構築してきたデュオの一撃。ハードコアやスカムを内包したサウンドが、ささくれたラフネスの底でキュートな存在を輝かせた騒やかな好盤でした。 *出嶌
2年3か月ぶりのオリジナル・アルバムは、その間のシングルもガッツリ収録した全19曲のフル・ヴォリュームに。つんく♂プロデュース時代とそれ以降の作家の楽曲が混在する作りながら、パフォーマンスは危なげのない横綱相撲。隙ナシ! *久保田
懐妊(解任?)騒動なども挿みつつ、〈一夫多妻アイドル〉というコンセプトをネタ一発では終わらせない、発想の多彩さと楽曲の良さでまとめられた大仰でシアトリカルな第1幕。ワイフたちより竜人に夢中になりそうなのが困り者かも。 *出嶌
佐々木喫茶(レコライド)やSAWAらによる楽曲を多様な形で発表し、その独自性で注目されてきた才女のファースト・アルバム。すべて佐々木プロデュースの甘やかな好曲揃いで、往時のエレクトロ・ポップにまつわる才能の復権はここからも。 *出嶌
デビュー時からの全シングルを含み、ヒストリーをおさらいできるベスト的楽しみ方もできる本盤。いわゆるつんく♂らしいメロウネスがたっぷり染みたメロディーと、ハロプロ随一のヴァラエティーに富んだサウンドが楽しすぎました! *久保田
初の全国ツアーを成功させた充実の一年。その締め括りとなったセカンド・アルバムも、クールなダンス・トラックからロックンロール、バラードなど、彩り豊かなコスチュームを着こなしながら、揺るがないラヴリーさを放っていました。 *久保田
山下達郎や竹内まりやのカヴァーを含む年初の『PROLOGUE』も素敵でしたが、なんてったって全曲オリジナルで編まれた本作。筑田浩志、松井寛らが託した軽やかなソウルネスに乗って泳ぐ歌声がとにかく気持ち良すぎ! *久保田
いわゆるアイドル専門誌を中心に、どこを見ても乃木坂メンバーだらけな状況だった2015年。“今、話したい誰かがいる”などのシングルも無条件でいい味でしたが、無敵モード突入までの上品なプロセスがズラリと並んだこの名曲集も忘るべからず。 *出嶌
読み方より先に曲を覚えた前年のEPから、およそ半年で届いたのがこの初アルバム。ギター・ポップを軸足に歩幅を広げ、何でも咀嚼する器用な音作りと、拙さも残す歌唱がマッチした好盤になっている。箱レコォズ発となった年末のEPにも注目を! *出嶌
クルーの減員に見舞われた2015年ながら、最初で最後となった8人でのセルフ・プロデュース作は文句ナシの名盤! ジャケ通りにアメリカン・ロックの彩りをカラリと追求し、エモい人間味に溢れた個々の詞作もいい。新天地でも活躍を期待。 *出嶌
同じフィールドで言うなら、スパガの『EveryBody JUMP!!』に比肩する傑作。キャッチーなシングル群に加え、Silent Sirenチームや小室哲哉、DANCE☆MANらによる新曲を彩りよく配した幕の内J-Popの王道的な雰囲気が楽しい。この編成ではやはり中野佑美を軸にした歌声の力強さも光るところ。 *出嶌
足掛け3年で残された楽曲のメモリアル・ベスト的な構成で、前年末の作ながら一般流通は2015年ということでエントリー。“テーブル席空いててもカウンター席”など、つんく♂の少女モードが閃きまくった佳曲だらけ。ジャケをいま見ると感慨も。 *出嶌
本家のチームが作ったポストBiSの真打ち……なれど、クソな〈二番煎じ〉が露悪的な装いなのは言わずもがな。ただ泣いて震える連弾のエモさは、年明けの急展開よろしく過去の物語をガシガシと追い越さんばかり。いまなら追いつけますよ! *出嶌
agehaspringsが手掛けたポップでダンサブルなトラックを得てみるみるポテンシャルを発揮していった2人の第1章まとめ。お人形さんのようにすました振付と逞しいヴォーカルで魅せるパフォーマンスは海外でも評判に。 *久保田
小西康陽が託したヒップホップ歌謡“夏なんだし”を筆頭に、高浪慶太郎、ヤン富田、奥田健介など初顔合わせの作家陣も迎え入れ、シンガーとして、女性として、一段と磨きのかかった印象をその楽曲から伝えてくれました。 *久保田
富士山麓で活動するソロ・ユニットの話題作。3776mを3776秒かけて登頂するという趣向もアレですが、そんな奇妙さもニューウェイヴ時代のレコードのように親しみやすく受容させる作りは、騒がれるのがわかる出来。少なくともジャケは優勝。 *出嶌
いずこねこもBiSもいない2015年のシーンを象徴するアルバム。何かの続きや残像ではなく、サクライケンタの描くブルーな設計図にコショージメグミを含む儚げな女の子たちがリリカルに佇むような、不思議な温度感のある力作でした。 *出嶌
サ上と中江なども含めてラップ × アイドルが増えた2015年ですが、その草分けとなるユニットはここにきて初のアルバムを発表。〈戦極MC BATTLE〉に出場もしたMIRIのスキルは、背景を説明しなくてもそのタフネスを容易に伝えるもの。相棒MISAKIの非ラップ的な口調とのコンビネーションも微笑ましいです。 *出嶌
地元の新潟を拠点に活動してきた4人が、デビューから4周年というタイミングで仕上げてきた初のアルバム。初音源化の曲をメインに序曲やMCも配した構成は表題通りにライヴを疑似体験できるような雰囲気。この優しい距離感がいいんです。 *出嶌