ZOKKON OF THE YEAR 2015 to 2016
【特集】THE DAYS OF OUR LIVEZ
さらに膨大なリリースと地殻変動に圧倒されたZOKKONシーンの2015年! 時代が流れても、2016年も理屈抜きで楽しいものがきっと楽しいと思うのです!
★チャオ ベッラ チンクエッティが激動の1年を乗り越え、4人での初シングル『どうしよう、わたし/一期一会』を語る
★Pt.1 ディスクガイド/bounce編集部が選ぶ、2015年のアイドル盤TOP40(ぐらい)!
★Pt.2 ディスクガイド/アルバムが豊作だった2015年を象徴するアイドル盤20枚!
BEST NINE '15 by Peace! Kubota
1. 吉田凜音 『Fantaskie』(VERSIONMUSIC)
2. 星野みちる 『夏なんだし』(HIGH CONTRAST/ヴィヴィド)
3. フェアリーズ 『Mr. Platonic』(SONIC GROOVE)
4. BiSH 『OTNK』(SUB TRAX)
5. NICOLE 『Something Special』(CJビクター)
6. 藤井隆 『COFFEE BAR COWBOY』(よしもとアール・アンド・シー)
7. 武藤彩未 『Re:BIRTH~19th Birthday Live at 渋谷公会堂』(SHINKAI)
8. lily white 『思い出以上になりたくて』(ランティス)
9. 東京女子流 『REFLECTION』(avex trax)
2015年は贔屓のホークスが圧倒的な強さで日本一に輝いたけど、前年に輪を掛けて野球もアイドルもメジャー中心に追っかけていた一年。そんななかでも、楽曲の楽しさ、歌唱力、キャラクターの輝き――トリプルスリーに匹敵する魅力でライブラリーの大黒柱を担っていたのは、本年も星野みちるちゃん。楽曲の良さもさることながら、やはり〈歌える人〉の作品を求める傾向が個人的には年々強くなっているので、劇場版もしっかり観に行った「ラブライブ!」でも、園田海未役の三森すずこさんの歌声にいちばんの安らぎを感じてしまうし、武藤彩未ちゃんのライヴ盤は、その前に出たスタジオ盤よりもゾクゾクさせられるものがありました。新人王はBiSH。アイナ・ジ・エンドのヴォーカルは、もはやBiSの二番煎じとは言わせない温度感とニュアンスをグループに与えてますね。最優秀外国人プレイヤーは、元KARAのニコル。KARAの〈イイとき〉を手掛けていたSweetuneの楽曲はやっぱり素晴らしい。カムバック賞はご主人のアルバムでその美声を高らかに披露してくれた乙葉。単体(再)デビュー望みます! *ピ~ス!久保田
BEST NINE '15 by Heiwajima
1. amiina 『Canvas/○△□』(PLATICA)
2. ICE☆PASTEL 『クリスタル☆レインボー』(Cradle)
3. アイドルカレッジ 『#常夏女子希望!!!』(Stand-Up!)
4. 西恵利香 『PROLOGUE』(SHININGWILL)
5. 滝口成美 『全力!爆走少女/ナルミリア』(インペリアル)
6. photograph 『純情ジレンマ』(Inception)
7. つばさFly 『The Endless Summer』(MINNA DAISUKI)
8. PLC 『The World Is Elegant』(シュア・ショット)
9. 細胞彼女 『細胞宣戦』(POPTABLE)
数字は打順です。前年と同じく特集に掲載しているタイトルはほぼ個人的な興味とイコールな感じではあるのですが、他のジャンルと同じように全体的なリリースのタイトル数自体はとんでもなく増えていて、それぞれのおもしろさやクォリティーもいよいよ統一規格で比較していいような感じではなくなってきているので、紙幅の都合から毎月毎月まったく載せることすらできなかったブツは例年以上に多かったように思います。そういう意味では耳の届く範囲だけでもやっぱり豊作でした。で、そんな1年の実りからこぼれ落ちた実りを十何ページかにまとめようとしても無理なので、この枠はどうしても選から漏れたもののなかで、何かを見返さなくてもすぐ思いついたもの、予備知識ナシに聴いてグッときて印象に残っていたもの……という感じの9枚です。なので、脈絡があるのかないのかもよくわかりません。
そうじゃないところで一年を振り返るとするなら、歌ってほしい人が歌わなくなってしまうような局面が何度かあって落ち込みました。別の形ででもいいので、音楽で帰ってきてほしいなと思います(誰が?)。 *出嶌孝次