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潜入〈タワレコメン〉会議 2016年4月度・洋楽編:ルーカス・グラハム、チェインスモーカーズ、クラシックスなど全候補作を観て聴いてチェック!

全国のタワーレコードのスタッフが、己の〈耳〉と〈直感〉だけを基準に世間で話題になる前のアーティストの作品をピックアップし、全店的なプッシュに繋げる企画〈タワレコメン〉。これまで、相対性理論神聖かまってちゃんceroKANA-BOON雨のパレード、洋楽ではチャーチズスカイラー・スペンスチャーリー・プースといった現行シーンの最前線で活躍するアクトをいち早く発掘しており、現在は月1回のペースでオススメ・アイテムを紹介しています。Mikikiでは、そんなタワレコメンの選定会議に潜入し、作品の魅力を視聴コンテンツと共にお届け! 今回は4月度の洋楽編です!!

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タワーレコード本社で行われたタワレコメンの会議。今回もスタッフたちが〈これぞ!〉というオススメ作品を持ち寄り、タワレコメンの座を獲得すべく熱いプレゼンを繰り広げました。何百タイトルという新作のなかから候補に挙がったのは……!?

 

一番手を飾ったのは、ベルギーのディスコ・ハウス名門レーベル、エスキモーが送り出すニューカマーのサテン・ジャケッツによる初作『Panorama Pacifico』。清涼感溢れるバレアリック・サウンドが、朝の会議の空気を一気に爽やかにしてくれました。ダンス・ミュージックだけでなく、キラキラとしたエレポップ調の楽曲も収録されており、推薦バイヤーは〈ジュースのように甘酸っぱい〉と表現。

 

次は、イタリア出身のソングライター、アンドレア・ティローンによるプロジェクト=マインド・エンタープライズのファースト・アルバム『Idealist』。ブレイクボットメトロノミーで知られる仏レーベル、ビコーズからのリリースで、甘美なファルセット・ヴォイスや、きめ細かく作り込まれたニューウェーヴィーなディスコ・サウンドなどからは、そのレーベル・カラーを想起させます。

 

2店舗からの推薦を受けて登場したのは、デンマークの4人組、ルーカス・グラハムのファースト・アルバム『Lukas Graham』。メランコリックなピアノの旋律に乗せて7歳からの人生を振り返り、友人や伴侶の尊さを歌う“7 Years”が世界中で大ヒットしており、現在ビルボードのシングル・チャートでも2位をマークしています。ダニエル・パウターの“Bad Day”などに並ぶ、2000年代以降のポップソング・スタンダードとなりそうな一曲です!

 

続いて、スレイヴスの『Routine Breathing』が、 エッジーなスクリーモ・サウンドで会議の温度を上げました。USはカリフォルニア出身の5人組による2作目で、エモーショナルに歌い叫ぶヴォーカルとポスト・ハードコア的なフック満載の演奏が融合。ここ数か月はラウド系が好調なタワレコメンですが、推薦バイヤーも〈次はこれ〉と熱弁していました。

 

次は、NYを拠点に活動するプロデューサー・ユニット、チェインスモーカーズの初EP『Bouquet』。EDMシーンの新鋭として注目を浴びている彼らですが、ただいまヒット中の収録曲“Roses”は、エレクトロニカ的なヴォーカル・エディットがクセになる、ダウンテンポのシンプルなポップソングに。音楽家としての懐の深さが窺えます。

 

そして、艶やかな女性ヴォーカルを主軸としたネオ・ソウル・サウンドが心地良さ満点のサファーズ『The Suffers』。テキサスはヒューストンを拠点に活動する10人組の初作で、ヴィンテージな質感の音と丁寧に紡がれるグルーヴは、〈極上〉の一言。6月には ブルーノート東京での来日公演も控えています!

 

次は、LAのハウス・デュオ、クラシックスのセカンド・アルバム『Faraway Reach』。煌びやかなディスコ・サウンドがクラブ・シーンで人気を集めた前作『Hanging Gardens』の路線を継承しつつ、今作ではカラフルでキャッチーな側面を強め、ポップソングとしての魅力を増しています。会議に参加したスタッフからも〈今年のタキシードは彼らかも〉といった発言も飛び出し、今年のブレイク候補の筆頭株でしょう!

 

爽やかなアフロ・ポップ・サウンドで終盤に入った会議をリフレッシュしたのが、南アフリカの3人組、ビーテンベルグの2作目『Hanging Gardens Of Beatenberg』。軽やかなリズム感とブルーアイド・ソウル的な甘いメロディーが合わさった、実にキャッチーなインディー・ポップです。推薦バイヤーは〈ヴァンパイア・ウィークエンド×タヒチ80〉とアピール!

 

最後は、USワシントン発のメタルコア・バンド、ライト・アップ・ザ・スカイのファースト・アルバム『Nightlife』。陰鬱なヘヴィネスを漂わせるイントロから一転、Aメロではシャープな疾走感で駆け抜けるなど、メリハリの効いた曲展開が◎。喉を潰すかのように声を絞り出す歌声も印象に残ります。

  

ということで、今回も多彩な作品が並んだタワレコメン会議。多数決で選ばれたのは……!?

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