Sound & Color』(2015年)以降は動きの少ないアラバマ・シェイクスだが、ここにきてフロントを務めるブリタニーが初のソロ作を完成。彼女にピアノや詩作を教えて早逝した実姉の名を冠した表題の通り、かつてなくパーソナルな表現が試みられているよう。バンドの盟友ザック・コック(ベース)に、ネイト・スミス(ドラムス)とロバート・グラスパー(キーボード)を加えたソウルフルな濃密さは圧倒的だ。

 


ブリタニー・ハワード初のソロ・アルバムは、自身をさらけ出すパーソナルな内容に。これは成功を掴んだ彼女ですら難しいアプローチだったようだが、その挑戦をサポートするべくバンド・メンバーには、アラバマ・シェイクスでの同僚ザック・コックレル、ジャズ・シーンからネイト・スミスとあのロバート・グラスパーという強力布陣が招集されている。彼女らしいレトロスペクティヴな香りはあるも、過去作で展開してきたロック色は薄く、オープニングを飾るプリンスが憑依したごときファンク・チューン“History Repeats”を筆頭にソウルやヒップホップ、ジャズの滋養に現代性も掛け合わせ、新たな一面を見せる。