ミミキキ・トレイニーズ・ダイアリー

ディープなダンス・ミュージック好きは避けて通れない、eneの極上新作2タイトルが聴けますよ

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  • 2014.07.18
ディープなダンス・ミュージック好きは避けて通れない、eneの極上新作2タイトルが聴けますよ

国内のアンダーグラウンドなダンス・ミュージックのシーンで、ディープなミュージック・ラヴァーやハード・ディガーたちからの厚い信頼を集めているDJ CHIDA。DJとしての活動は92年あたりからということですが、地下の最新トレンドを横目に見つつ、圧倒的な知識量に支えられたオリジナリティーの高いセットで攻め続けるスタイルは、紛れもなく現役のトップランカー。いわゆる〈ヴェテラン感〉のような雰囲気に付随する保守性とは無縁なCHIDAさんが僕も大好きで、特に近年はバレアリックなフィーリングを現代的な解釈で鳴らすプレイにお世話になったことも多々ありました。

 

そんなCHIDAさんの審美眼をもって2012年にローンチされたeneは、PSYCHOGEMSLY MONGOOSEチアゴ9dwTHE BACKWOODSロード・オブ・ジ・アイルズといった国内外の〈わかってる〉人選のアナログをリリースしてきたレーベル。昨年にはカルト的な人気を誇るCOS/MESイタロ・ディスコ界の重鎮であるベッペ・ローダマッシュルーム・プロジェクト、そして現代バレアリック最高峰レーベルのひとつ、イズ・ディス・バレアリック?を主宰するコヨーテという強力すぎるラインナップの12インチを3タイトルまとめてリリースしたことでも話題を集めました。

 

やっと本題。そんなeneから新作12インチが2タイトル届くんです。まずはポルトガルルイ・ムルカ(でいいのかな?)の『Amigos EP』。これ、A面のチアゴによるリミックスがとりわけ極上。躍動感溢れるパーカッションを敷いた少し早めなBPMのハウス・ビートは鉄板として、穏やかな水面のようなエコーを湛えたちょいジャジーなギター・ソロのフェザー・タッチたるや……これには耳を奪われました。

 

もうひとつ、ジェイミー・ブランコクリス・ストーカーから成るUKのデュオ、エス・オー・エスESS O ESS)の『Re-Enter EP』はよりフロア・フレンドリーな一枚。バレアリックなムードにアシッド・テイストを溶かし込んだオリジナル・ヴァージョンもフランジャーのうねりに持ってかれそうな好トラックですが、シンセのアルペジオがバキっと増強されたマン・パワー(この人?プロジェクト?もヤバい!)のリビルドは強烈。パーティー・アニマルたちが踊り狂うさまが目に浮かぶぜ……。

発売は2枚とも8月ころの予定。瞬殺の可能性もあるし予約しとこうかな。

【プロフィール】
船越 太郎

船越 太郎 (ふなこし たろう)

Mikiki編集部員。タワーレコード入社後、店舗バイヤーを経てオンラインのニュース担当となり、このたび〈耳利き〉への第1歩として編集部で勉強することに。ラーメンより蕎麦派。ジャズが流れているシャレオツ蕎麦屋より断然老舗派です。