作/編曲に加えて、レコーディングからミックス~マスタリングまでを高橋海が担ったという4作目。重心の低いヒップホップ的なビートを全編に敷き、kojikojiやハルとのデュエット・ナンバーに顕著に表れたスマートなセンスで軽やかにまとめている。一方で、サウンドや言葉の端々にブルージーでメランコリックなムードが滲んでおり、どこか諦念も感じさせる詩情が胸を打つ。2020年の感情を彼ららしい手つきで掬い上げた作品だ。