R&Bのリヴィング・レジェンドによる昨年の最新作がフィジカルで到着。表題となった75年曲のセルフ・カヴァーにおけるビヨンセをはじめ、2チェインズ、トレイ・ソングス、発表直後に帰らぬ人となったテイクオフらとの共演を含み、気鋭の制作陣と組んで最前線に立ちながら変わらぬメロウネスでアイズレー道を行く爺たち。ロナルドの誘い込むような裏声、アーニーの哀愁漂うギターは老いてなお絶好調だ。濃厚なスロウ・ジャムを軸に、アース・ウィンド&ファイアとエル・デバージを迎えてのスウィッチ曲カヴァー、R・ケリーの影がちらつくスヌープ・ドッグ客演のステッパーズではエレガンスも振りまく。堂々たる力作。