2021年8月に逝去したダブ~レゲエをマス/コアに布教したパイオニア重音魔術師:リー・スクラッチ・ペリーの遺作。本作リリース先の主宰者:トリッキーやショーン・ライダー、フィフィ・ロン、グリーンティ・ペンなど豪華ゲスト陣を迎え、パンデミック期間に構想/作曲/レコーディングを敢行した傑作。アンビエント、トリップ・ホップ、ドラムン・ベースも昇華したリズムとポエトリー。革新的なスタイルと思想でジャンル不問に影響を与え続ける音楽的革命家であり芸術家であった彼の最後のヴォーカル曲となった本作最後の曲“Goodbye”もダビーに響き残る。ええやんええやん。

 


ダブのパイオニアまたプロデューサーとして、後年はパフォーマーとして愛されたリー・スクラッチ・ペリーの遺作はトリッキー主宰のレーベルから。トリッキーやショーン・ライダーらも参加したエレクトロニックなアルバムの色と一線を画す、たおやかな“The Person I Am”での女性ヴォーカルとの絡みが意外や(?)美味。最後の録音だという“Goodbye”もラストに収録。