全国のタワーレコードのスタッフが、己の〈耳〉と〈直感〉だけを基準に世間で話題になる前のアーティストの作品をピックアップし、全店的なプッシュへと繋げる企画〈タワレコメン〉。これまで、Suchmosや雨のパレード、D.A.N.、洋楽ではチャーリー・プースやカイゴ、ホイットニーといった現行シーンの最前線で活躍するアクトをいち早く発掘しており、現在は月1回のペースでオススメのアイテムを紹介しています。Mikikiでは、そんなタワレコメンの選定会議に潜入し、作品の魅力を視聴コンテンツと共にお伝えする特集を連載中! 今回は9月度の洋楽編をレポート!!

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タワーレコード本社にて行われたタワレコメンの会議。洋楽担当の腕利きバイヤーたちがオススメのアイテムを持ち寄り、会議室へ集まります。今回も何百タイトルという新作のなかから選ばれた、計9タイトルの音源を聴き比べ、熱い議論の末にタワレコメン・アイテムを絞り込みました。厳しい予選を勝ち抜いたのは……以下の3タイトル!!

 

★2016年9月度〈タワレコメン〉洋楽編:選出アイテム

HONNE 『Warm On A Cold Night』 Warner UK(2016)

〈今年を代表する1枚!〉といきなり熱量高めのプレゼンを受けたホンネの『Warm On A Cold Night』がタワレコメンに! ロンドンを拠点に活動するデュオのファースト・アルバムで、洒脱なビートメイキングとメロウネス溢れるアレンジで、アーバンなソウル・サウンドを奏でています。他店の会議スタッフも〈ジェイムズ・ブレイク以降のリズム感覚 × ブラッド・オレンジにも通じるAORフレイヴァー〉と絶賛。また、彼らは日本好きを公言しており、名前の由来も日本語の〈本音〉だそう。今作のアートワークにも日本盤スタイルの帯をあしらうという凝りっぷりで、そんな(本音な)愛情を受けてか、11月には初来日公演が決定していますよ!

 

IZZY BIZU 『A Moment Of Madness』 Epic(2016)

続いてのタワレコメンは、ホンネの“Someone That Loves You”にヴォーカル参加している、イジー・ビズの初アルバム『A Moment Of Madness』。サム・スミスのUKツアーでオープニング・アクトに抜擢されるなど、新たなガールズ・アイコンとして注目を集めています。軽快なディスコ・チューンからしっとりとしたバラードまで、ハスキーに歌いこなす実力は間違いなく本物。彼女も9月末に初来日公演が予定されており、これからますます認知度を高めていきそうです。

 

JOE HERTLER & THE RAINBOW SEEKERS 『Terra Incognita』 Universal(2016)

最後は、USミシガン出身の7人組、ジョー・ハートラー&ザ・レインボウ・シーカーズのセカンド・アルバム『Terra Incognita』。推薦スタッフは〈エド・シーランやジェイムズ・ベイに続く存在〉と紹介していましたが、確かに力強さと切なさを併せ持つ歌声は、幅広い層にアピールする魅力を持っています。また、バンドの演奏はオーセンティックかつ丁寧に練られており、ザ・バンドなどオールド・ロックのリスナーや、ジャック・ジョンソンらサーフ・ミュージック好きにもオススメ。とにかく良い歌を聴きたい……そんな希望に応えてくれる一枚です!

 

9月度の選考を勝ち抜いたのは上記の3作品でした! ホンネとジョー・ハートラー&ザ・レインボウ・シーカーズはリリース済み、イジー・ビズは9月7日のリリース予定。入荷状況は店舗により異なりますので、気になる方はお近くのショップへお問い合わせください。次回は2016年10月度のレポートをお届けしますので、お楽しみに!