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THE TEMPTATIONS Touch Me Gordy(1985)

複数の制作陣を立ててブラコン時代の感覚に対応した意欲作で、なかでもマーカス・ミラー&ルーサー・ヴァンドロスによるダンサー“Do You Really Love Your Baby”の粋なカッコ良さに痺れる。グループのセルフ・プロデュース曲でほぼ全編を采配したアリ・オリの若いセンスも奏功。 *出嶌

 

THE TEMPTATIONS To Be Continued… Gordy(1986)

クラッキンの元メンバーたちによる制作で、デヴィッド・サンボーンがサックスを吹く表題曲などでAOR方向に寄りながら、モータウン・ビートの80s解釈やジェイムズ・クリーヴランド師のクワイアを迎えたバラードも歌ってみせる。“Lady Soul”はアリ・オリ時代を代表する名スロウだ。 *林

 

THE TEMPTATIONS For Lovers Only Motown(1995)

制作過程で急逝したメルヴィンの歌も“Life Is But A Dream”などに残しつつ、急遽レイ・デイヴィスを迎えて仕上げた、リチャード・ペリー制作のスタンダード集。初アルバムとなるセオがアリ・オリとリードを分け合い、上質な大人の一枚に仕上げている。ジミー・ヴァーナーらが援護。 *出嶌

 

THE TEMPTATIONS Phoenix Rising Motown(1998)

オーティスが全体を指揮して文字通りの不死鳥ぶりを見せたヒット作。掟破りの“My Girl”をネタ使いしたナラダ ・マイケル・ウォルデン制作の“Stay”を筆頭に、レックス・ライドアウトらが普遍的な味わいを更新している。新加入したテリーの若々しさも含め、気品と威信の漲る名作だ。 *出嶌

 

THE TEMPTATIONS Ear-Resistible Motown(2000)

キダー・マッセンバーグ時代のモータウン第1弾は、スロウの“I'm Here”をジョーが手掛け、ジェラルド・リヴァートやナラダ・マイケル・ウォルデンらも制作に関与。94年曲の新版も含め、レーベル仲間の新鋭プロファイルに対抗したような濃厚R&B集で、バーリントンとテリーが鎬を削る。 *林

 

THE TEMPTATIONS Awesome Motown(2001)

メンバー交替もない安定期のオーティス主導作品で、ロンがオジ・ピアースと共作した“So Easy”などは同時代のR&Bと較べるべき出来だ。一方で、ポールがリードを取る63年曲をネタ使いしたリメイク“A Love I Can See”も粋な試み。この後の『Legacy』を最後にモータウンを離れることに。 *出嶌

 

THE TEMPTATIONS Reflections New Door(2006)

ニュー・ドア移籍第1弾は、シュープリームス、フォー・トップス、マーヴィン・ゲイ、ジャクソン5など、自分たち以外のモータウン・ヒットを歌ったカヴァー集。主にGCとロンがリードで活躍し、スティーヴ・ハーヴェイによる生音重視のプロダクションで往年の名曲を貫禄たっぷりに歌う。 *林

 

THE TEMPTATIONS Still Here 10/30(2010)

6年ぶりのオリジナル作。アラバマの制作陣に加えてインプロンプ2のジョニー・ブリットも関与し、“Warm Summer Nights”などスムースなステッパーを挿みつつ、ジェントルなリードと低音重視の分厚いハーモニーでモダンなミディアムやスロウを連発する。ジャケは地味だが内容は濃い。 *林

 

OTHERDISCOGRAPHIC
In A Mellow Mood(1967)
Temptations Live!(1967)
Live At Copa(1968)
Psychedelic Shack(1970)
Christmas Card(1970)
Solid Rock(1972)
1990(1973)
The Temptations In Japan(1973)
House Party(1975)
Wings Of Love(1976)
The Temptations Do The Temptations(1976)
Hear To Tempt You(1977)
Power(1980)
Give Love At Christmas(1980)
The Temptations(1981)
Back To The Basics(1983)
Together Again(1987)
Special(1989)
Milestone(1991)
Legacy(2004)
Back To Front(2008)
All The Time(2018)