COLUMN

Mikikiがいまプッシュしたい4組が出演! 〈Mikiki Pit Vol.5〉スタッフ座談会

(左上から時計回りに)やなぎさわまちこ、阿佐ヶ谷ロマンティクス、石指拓朗、すばらしか
 

〈Mikiki Pit〉って?

酒井「あっちいな~」

天野「酒井さん、汗がすごいですよ! 倒れないようスポドリと塩タブレットとエアコンを摂取してください!! ……で、〈Mikiki Pit Vol.5〉も開催まで、あと1か月半くらいですね」

高見「先日全ラインナップも発表しまして、チケット予約も絶賛受付中なので、みなさんどうぞよろしくお願いします~。2016年に始まった〈Mikiki Pit〉、最近は2か月に一回と精力的に開催してますが、ここであらためてどんな趣旨のイヴェントなのか?を軽く紹介しておきましょう」

田中「まず、Mikikiが〈いまプッシュしたい〉フレッシュなアーティストを集めた、いわゆるショウケース的なライヴ企画ですよね。現在はBASEMENT BARTHREEという下北沢の2つのライヴハウスを中心に開催しています。できるだけカジュアルに来てほしい!ということで、お値段も抑え目に。プラっと来てみたら、その後の音楽人生を変える出会いがあった、そんな一日をめざしています」

天野「最近はリピーターもいたり、バンド同士の交流もあったりで、そこも考えてブッキングしてますからね(キリッ)。前回から学割も導入して、学生さんたちにも好評をいただいたり」

酒井「毎回けっこういいムードですよね。編集部員もお客さんに混じって一緒にライヴを楽しんでます(仕事しろ)」

高見「確かに、仕事を忘れて。編集部員がいちばん楽しんでる説はありますね(仕事しろ)」

天野「〈仕事〉って何なんですかね……?」

 

今回のラインナップについて

酒井「編集部の人間がこんなんではマズいんですが、実は今回出演する4組のことをあまりよく知らないので、ぜひそのあたりに詳しい3人にいろいろ教えていただきたいなと思ってまして。まずは4組のなかで、もともと交流のある人はいるんですか?」

天野「やなぎさわまちこさんとは僕がバンドをやっていた頃にayU tokiOとの繋がりで知り合ったんです。もう5年くらい前のことですが……(遠い目)」

高見「私はどの方も完全にファン目線ですけど、この並び絶妙だと思うな~……!」

田中「少し強引にまとめちゃうと、めいめいのやり方で〈日本語のポップ・ミュージック〉を探究している4組と言えそうな気がします。フォーキーな趣向が強かった前回ラインナップと比較すると、グルーヴも多彩な面々なので、踊れる雰囲気にもなりそうな」

酒井「なるほどね。それじゃあ一組ずつ詳しく教えてください!」

 

各出演者のおすすめポイント
①やなぎさわまちことまちこの恐竜

酒井「昔からWiennersが好きなので、元メンバーのまちこさんは知ってますよ! でもソロは観たことがないんです」

天野「昔は名前がMAXさんだったので、いまだにそう呼んじゃったりして。まちこさんはayU tokiOにもずっと参加されていて、過去にはMAHOΩで歌っていらっしゃいました。

そんなまちこさんは昨年、ミニ・アルバム『わたしの向こう側』でソロ・デビューされて。続く2作目『回転画』が7月25日(水)にリリースされます。前作同様ayU tokiOプロデュース、またもやポップな傑作です。前作以上に歌やアレンジの面で〈まちこさんらしさ〉が打ち出されています。

これに合わせて、まちこさん、ayU tokiO=猪爪東風さん、そしてAhh! Folly Jetの高井康生さんの鼎談を収録しましたよ。記事は鋭意制作中……!」

高見『わたしの向こう側』は昨年のマイベスト・アルバムのひとつで、愛聴しております」

酒井「なんで〈恐竜〉なんですか?」

天野「バンド編成が〈やなぎさわまちことまちこの恐竜〉なんですけど、まちこさんがバンド・メンバーにそれぞれ〈トリケラトプス〉とか恐竜の名前を与えてるらしいですよ(嘘です)。イヴェント当日に理由を訊いてみましょう。

まちこの恐竜は編成がけっこう変わっているらしく、アユさんによれば今回ご出演いただくのは〈第3期〉とのこと。次は〈ジュラ紀〉とか〈白亜紀〉とかになるのかな……」

やなぎさわまちこの2018年作『回転画』収録曲“パノラマ島”
 

 

②石指拓朗

田中「石指さんは、都内を拠点に活動するシンガー・ソングライター。Mikikiで初作『緑町』の転載レヴュー記事が長期に渡って読まれ続けて。一時はず~っとアクセス・ランキングにも入ってたような。

恥ずかしながら編集部員はそこで存在を知ったくらいだったんですけど、音源を聴いたりライヴを観たりすると、これはすごいフォーク・ミュージシャンだなと。というわけで、満を持しての登場です」

高見「Mikikiと言えば石指拓朗、みたいなとこありますよね」

天野「さらりとすごいことを言い切りますね!」

酒井「どこがどうすごいんですか?」

田中「節回しギターの細やかなフィンガー・ピッキングは和製フォークの正統派でありつつも、表現としてはいわゆる〈全盛期〉のコスプレではまったくないところというか。別に歌詞で今ならではの固有名詞を使っているというわけではないんですけれど、石指さんのフォークは紛れもなく2018年ならではの若者音楽として鳴らされているんです。

あと、とにかくギターが上手い! ライヴでは運指に釘づけになる人もいるんじゃないかな。意外な盟友でもあるENJOY MUSIC CLUBのアルバム『FOREVER』にもギタリスト/アレンジャーとして貢献していました!」

天野石指さんとEMCとの相思相愛対談なんて良記事もありますね」 

酒井「そんな石指さんは前回の〈Mikiki Pit〉にお客さんとして来てくださったそうですね」

高見「そうなんですよ。そのご縁もあって今回熱烈オファーしました。弾き語りということもあってか神出鬼没なイメージもありますけど、BASEMENT BARで演るのはけっこうレアという情報もあるので、石指ファンも絶対駆けつけてほしいですね」

石指拓朗の2017年作『ねむの花咲く その下で』収録曲“おうまさん”
 

 

③阿佐ヶ谷ロマンティクス

酒井「どうしても阿佐ヶ谷姉妹をイメージしちゃう……」

高見「ここは新作『灯がともる頃には』のインタヴューを担当した天野氏に訊いてみましょう。天野氏~」

天野「ええっと(やりづらい……)、阿佐ヶ谷は実は大学の後輩でして、バンドの〈にぎやか師〉という立ち位置の佐藤剛志くんが結成当初からサポートしているのは知っていたんですが、ちゃんと話をさせてもらったのはインタヴューが初めてでした。

メンバー全員が中南米研究会というサークル出身で、その出自を活かしたカリブ海~レゲエ・ビートと、貴志朋矢くんの個性が強く出たポップなソングライティングが魅力なんです。新作『灯がともる頃には』は、前作よりもグッと洗練されて本当に良いアルバム。“君の待つ方へ”なんか最高のポップ・ソングですね。

あと、ドラムスの古谷さんとか、鍵盤の堀くんとか、ヴォーカルの有坂さんとか、みんなキャラが立っているんですよね。おもしろいバンドです。Wanna-Gonnaと仲が良くて、この間のMikiki Pitにも来てくれていました」

田中「ライヴでの有坂さんの立ち姿、美しいですよね。見とれてしまいます」

阿佐ヶ谷ロマンティクスの2018年作『灯がともる頃には』収録曲“君の待つ方へ”
 

 

④すばらしか

高見「その魅力にとりつかれると〈すばらしかはすばらしか……〉としかつぶやけなくなってしまう、若者4人組です。大好き!」

天野「村八分~THE BLUE HEARTSなサウンドを受け継いでいるところも、高見さんが好きなラインですよね」

高見「そうなんです。彼らや台風クラブもそうだと思うんですけど、ここまでブルースを感じさせる若手のバンドってそういないですよね。それとインタヴューに立ち会ったとき、イマドキ珍しく媚びないキャラクターにもシビれました」

酒井「『二枚目』って何枚目のアルバムなんですか?」

高見「二枚目だから『二枚目』なんだそうですよ」

酒井「あ、やっぱりそうなんですね。イケメンの二枚目の方じゃないんですね」

天野「(小声で)A&Rの宮井さんいわく、それもかかってるらしいですよ。この間リリパへ行ったんですけど、とにかく音がデカい! 音がデカいことは良いことだ!! というわけで、最高のロックンロール・バンドです。

ブルージーなガレージ・ロック然としているんですけど、スライ&ザ・ファミリー・ストーンが好きなあたりにもグッときます。粗削りなようでいて演奏はすごく巧みだし、ダンサブルなんです」

すばらしかの2018年作『二枚目』収録曲“隠そうとしてるだけ!”
 

 

BASEMENT BARと昼間帯イヴェントの魅力

高見「今回の会場のBASEMENT BARは、前々回のVol.3以来になりますね」

田中「BASEMENT BARの魅力は、語弊がある言い方かもしれないですけど、ライヴハウスっぽくないところじゃないかなと思います。作りも真四角じゃないぶん〈ハコ〉って呼び方が似合わないですし、小箱ならではの温かみや匂いがあるんですよね。

あと、同じビル内のTHREEも含めて、若いミュージャンやリスナーが集まるサロン的な場所にもなっています。自分の知人にも、誰が出ているか/何をやっているかにこだわらず、人恋しい夜はここに行ってしまうって人がたくさんいますよ」

天野「亮太さんがまさにそうじゃないですか!」

田中「場所や人=スタッフにお客さんが付いているという理想的な音楽空間なんじゃないですかねー」

高見「うんうん」

天野「お子さんと一緒に来てくださるお客様もいたり。ちなみに、BASEMENT BARでは子供用のイヤーマフを貸し出しているんです。そして、今回は12:00開場と昼帯の開催です。土曜のお昼って、いい感じなんですよね」

酒井「ライヴって夜観ることが多いですけど、休日の始まりをライヴにするっていうのも結構楽しいですよ。昼間っからアルコールを呑みつつライヴを観るのもいいし、学割もあるから学生の方にもたくさん来てもらいたいです!」

天野「終わった後にどこかへ出かけたり、夜のイヴェントにハシゴしたりもできますしね。そんなわけで9月8日(土)、編集部一同たくさんの方のご来場をお待ちしております!」

 


Live Information
〈Mikiki Pit Vol. 5〉

日時/会場:2018年9月8日(土) 東京・下北沢 BASEMENT BAR
出演:やなぎさわまちことまちこの恐竜/石指拓朗/阿佐ヶ谷ロマンティクス/福田喜充(すばらしか)
開場/開演:12:00/12:30
終演:15:05(予定)
料金:前売り 1,500円/当日 2,000円/学割 1,000円
※いずれもドリンク代別。学割ご利用の方は、入場時に学生証をご提示ください
※すばらしかの出演はバンドの都合により中止となりました。代わりにヴォーカル/ギターの福田喜充が弾き語りで出演いたします。誠に申し訳ございませんが、ご了承のほどよろしくお願いいたします

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