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ホルガー・シューカイの『Full Circle』と並べて聴きたい作品たち

PUBLIC IMAGE LTD. Metal Box Island(Island)

ジャー・ウォブルの重低音ベースを堪能するには最適の一枚ですな。しかしそれ以上に、無機質なビートや浮遊感のある音響処理など、ポスト・パンク期においてもっともカンからの直接的な影響を感じる作品でもありますよ。ジョン・ライドンが一番組みたいドラマーはヤキだと言っていましたしね。 *戸部

 

CABBAGE Nihilistic Glamour Shots BMG Rights/HOSTESS(2018)

近年のポスト・パンク・ブームのなかでも最注目のバンドだよね~。ジョイ・ディヴィジョンやフォールをより直情的にしたようなサウンドは『Full Circle』とは異なるけど、ダークさのなかに毒気のあるユーモアを忍ばせている感じは共通するかも~。次作でジャー・ウォブルと組んだらおもしろいと思うな~。 *逗子

 

BEAK> >>> Invada(2018)

ポーティスヘッドのジェフ・バーロウによるサイド・プロジェクトの新作だよ~。今回も変わらずクラウトロック愛に溢れた音を展開しているね~。まるでヤキのように精密なミニマル・ビートがクールで、ここにポーティスヘッドのダブワイズを加えたらモロに『Full Circle』みたいな感じかな~。 *逗子

 

JAH WOBBLE Dream World Jah Wobble(2018)

ホルガーもヤキも鬼籍に入り、3人の新しいコラボを聴くことは叶いませんが、ジャー・ウォブルがいまだにハイペースで作品を発表しているのは嬉しい限り。今年2枚目となるこのアルバムは、フランス映画界の巨匠フランソワ・トリュフォーからインスピレーションを得た、開放的なインスト集ですぞ。 *戸部

 

MOEBIUS/PLANK/NEUMEIER Zero Set Sky/Bureau B(1983)

クラスターのメビウス、グル・グルのマニ・ノイマイヤー、コニー・プランクというクラウトロックの凄い3人が組んだ単発ユニット。ニューウェイヴに対する旧世代からの返答でもあり、後のクラブ・シーンへ絶大な影響を与えたという点でも、『Full Circle』との親和性が高い傑作ですな。 *戸部