カナダの天才ピアニスト/エンターテイナーが、『Solo Piano II』(2012年)の続編を発表。ロマン派時代の室内楽を現代的に解釈していて、チリー男爵の弾くピアノと弦楽四重奏よる美しい調べには、すでに〈クラシック〉と呼べる風格さえ漂っている。バッハダフト・パンクに捧げたという“Prelude To A Feud”や唯一の歌モノである“Myth Me”など、本人の曲解説も併せて読むことで、作品への理解がより深まるはずだ。