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映画女優デビュー65周年を迎える吉永小百合の写真集が、2024年6月に刊行予定であることが発表された。

このたび、60年のデビューから青春時代を過ごした76年まで、全日活映画の豊富なアーカイブから吉永自らが監修した写真集「吉永小百合 青春時代 写真集」が刊行される。

本書には、2023年に実施された日活出身女優の伊藤るり子、進千賀子、水森久美子らと吉永との貴重な座談会も掲載されるという。

吉永小百合からのコメントは以下のとおり。

日活撮影所に初めて行ったのは、高校の入学式の日でした。
制服からまっ赤なブラウスに着替え、精一杯おしゃれをして撮影所までのバスに乗りました。
それからの日々は、日活が私のもう一つの学校になったのです。

デビュー作では、赤木圭一郎さんに出すコーヒーの手が震えてNGを連発しました。
徹夜で看病してくれたマリア様のような芦川いづみさん、
不器用な私の直球を巧みなインサイドワークで受け止めてくれた浜やん(浜田光夫さん)、
優しい先輩、同級生が、沢山いました。
不安なことも楽しいこともありました。本当に充実していました。
日活撮影所は、私の青春なんです。

「何でも困ったことがあったら、先生に相談するんだよ」
浦山桐郎監督がおっしゃった声が、今でも胸に響きます。
私はいまでも女優を続けていますが、
日活時代に学んだことを大切にしています。
この度、青春時代の写真集が出来ました。
私の青春を、どうぞご覧ください。

吉永小百合

なお、今回の写真集を皮切りに、〈吉永小百合の青春時代〉をテーマにスクリーンデビュー65周年を記念した企画が2年間にわたり実施される。

その一環として、日活デビュー65周年を記念したBlu-ray&DVDシリーズ〈青春と純愛〉のリリースが決定。第1弾として「吉永小百合&浜田光夫『純愛ブルーレイボックス』」が6月5日(水)に発売される。

日本中に愛された吉永と浜田による〈純愛コンビ〉作品から選りすぐりの5作品(「ガラスの中の少女」「愛と死をみつめて」「赤い蕾と白い花」「潮騒」「大空に乾杯」)が、今回初めてBlu-ray化。特典映像には当時劇場でしか観ることの出来なかった吉永と浜田が共演した映画の予告篇が30作以上収録される。

「吉永小百合&浜田光夫『純愛ブルーレイボックス』」展開図 ©日活株式会社

また、公開当時に発行された貴重な冊子「日活映画」から二人の記事を特別に編集したブックレットも封入される予定とのこと。今後、約25タイトルのBlu-rayとDVDが継続的にリリースされていく予定だ。

さらに、5月25日(土)から6月28日(金)の間、〈1960年代―吉永小百合と私たちの青春〉と銘打った上映イベントが東京・神保町シアターにて開催される。イベントでは吉永の出演作、計20作品が上映される予定だという。

 


BOOK INFORMATION

吉永小百合 『吉永小百合 青春時代 写真集』 文藝春秋(2024)

発売日:2024年6月6日(木)
ISBN:9784163918525
価格:3,520円(税込)
編集:日活株式会社

 

RELEASE INFORMATION

吉永小百合 『吉永小百合&浜田光夫「純愛ブルーレイボックス」』 日活(2024)

リリース日:2024年6月5日(水)
品番:HPXN-400
価格:28,600円(税込)
仕様:特製アウターケース、ピクチャーディスク

■収録作品(Blu-ray)
ディスク①:「ガラスの中の少女」(60年)
吉永小百合の記念すべき初主演作品。共演の浜田光夫も本作で本格デビュー、小百合&光夫の〈純愛〉コンビ誕生となる輝かしい記念碑。
監督:若杉光夫
出演:吉永小百合、浜田光昿、轟夕起子、信欣三、大森義夫
本編64分/モノクロ/スコープ

ディスク②:「愛と死をみつめて」(64年)
不治の病に冒されたヒロインと恋人との悲恋純愛ロマン。涙無しでは見ることが出来ないあまりにも清らかで美しい名篇。
監督:斎藤武市
出演:吉永小百合、浜田光夫、宇野重吉、笠智衆、北林谷栄
本編118分/モノクロ/スコープ

ディスク③:「赤い蕾と白い花」(62年)
高校三年という多感な青春を瑞々しく描破した石坂洋次郎「寒い朝」を純愛コンビで映画化した文芸純愛映画。
監督:西河克己
出演:吉永小百合、浜田光夫、高峰三枝子、金子信雄、北林谷栄
本編80分/カラー/スコープ

ディスク④:「潮騒」(64年)
美しい海に浮かぶ小島を舞台にした激しくも清らかな純愛。三島由紀夫原作を映画化したクラシック名篇。ロケーションによる雄大な自然の中で〈純愛〉コンビが美しい。
監督:森永健次郎
出演:吉永小百合、浜田光夫、平田大三郎、松尾嘉代、清川虹
本編82分/カラー/スコープ

ディスク⑤:「大空に乾杯」(66年)
吉永小百合がキュートなスチュワーデスに扮し浜田光夫と恋をする青春篇。貧乏学生に扮する浜田光夫との格差純愛が切なくも楽しい人気作。
監督:斎藤武市
出演:吉永小百合、和泉雅子、浜田光夫、十朱幸代、広瀬みさ
本編97分/カラー/スコープ

■特典内容
特典ディスク(Blu-ray):「純愛コンビ」予告篇選集 等(予定) ※現存マスターの状況もあり、共演作すべての予告篇収録ではありません

■封入特典
「日活映画」吉永小百合&浜田光夫特別選集「純愛」ブックレット(全52P装丁)

※仕様や特典は予定となります。予告なく変更する場合があります

発売元:日活株式会社
販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング
©日活株式会社

 

EVENT INFORMATION
1960年代―吉永小百合と私たちの青春
2024年5月25日(土)~2024年6月28日(金)東京・神保町シアター

■上映作品
「ガラスの中の少女」(60年/若杉光夫監督)
「草を刈る娘」(61年/西河克己監督)
「キューポラのある街」(62年/浦山桐郎監督)
「赤い蕾と白い花」(62年/西河克己監督)
「あすの花嫁」(62年/野村孝監督)
「ひとりぼっちの二人だが」(62年/舛田利雄監督)
「青い山脈」(63年/西河克己監督)
「いつでも夢を」(63年/野村孝監督)
「泥だらけの純情」(63年/中平康監督)
「雨の中に消えて」(63年/西河克己監督)
「美しい暦」(63年/森永健次郎監督)
「波浮の港」(63年/斎藤武市監督)
「真白き富士の嶺」(63年/森永健次郎監督)
「光る海」(63年/中平康監督)
「風と樹と空と」(64年/松尾昭典監督)
「帰郷」(64年/西河克己監督・白鳥信一監督)
「愛と死をみつめて」(64年/斎藤武市監督)
「私、違っているかしら」(66年/松尾昭典監督)
「愛と死の記録」(66年/蔵原惟繕監督)
「斜陽のおもかげ」(67年/斎藤光正監督)
以上、全20作品を上映予定