全国のタワーレコードの音楽好きな店長が今おすすめしたい1枚をピックアップし、店頭やオンラインで展開する企画〈マスターズチョイス〉。Mikikiでも選盤とコメントを月~金曜日に毎日紹介します。本日は、吉祥寺パルコ店の村越辰哉さんがザ・ローリング・ストーンズ『Brussels Affair (Live 1973)』を推薦。 *Mikiki編集部
最高峰の〈い・け・な・い〉ライブ音源が初の単品発売‼
非公式音源の世界では超有名かつ名盤である1973年、ベルギー・ブリュッセルでのライブ音源。
ミック・テイラー期の公式ライブ盤は1969年録音の『Get Yer Ya-Ya’s Out!』のみ。グループがさらなる高みに到達した1971年の『Sticky Fingers』、1972年の『メイン・ストリートのならず者』期のライブ音源としては元々にライブ映画だった「レディース・アンド・ジェントルメン」のCD版がかつて流通したが、現在は入手困難。
そして本作は、さらに時が進んでアルバムで言えば『山羊の頭のスープ』リリース当時。鍵盤はニッキー・ホプキンスからチェンジしたビリー・プレストン。翌1974年にストーンズを脱退するミック・テイラー在籍期の完成型と言えるプレイを収録。過去には、BOXセットに付属して公式化されたもの初の単品発売で〈ストーンズで1枚〉ならもうこれでよいのではないか?という最強盤。
キース・リチャーズがリズムギターでカッティングしまくり、テイラーが流麗なリードギターで天翔ける! 2人のツインギターのコンビネーションが最高の状態に達した時期で、特にスタジオ版よりアップテンポでイケイケのロックンロールである⑭“Jumpin’ Jack Flash”、⑮“Street Fighting Man”、⑫“All Down The Line”あたりの疾走感はキャリア中最高にスリリング! また妖しくブルージーな⑥“Dancing With Mr. D.”、デカダン極地といえる美しさの⑧“悲しみのアンジー”あたりではビリー・プレストンのオルガン、ピアノの天才的な閃きにも耳を奪われる!
マニアが辿りつく最高峰にして、スタジオバージョンのコクあるシブさよりも、フィジカルな魅力にあふれた直球なカッコ良さで、いっそ入門編にも薦めてしまいたい。
