お前の踊りを踊れ! まるで江戸アケミのようなタイトルに、親日家だしまさか…という妄想はさて置き。2曲でラッパーを迎えている以外クラブミュージック的なアプローチは殆どなく、彼の得手であるスピリチュアルなブロウとワールドミュージック要素が一層フル回転している。若手のフックアップに熱心な彼だからこそ、現代ジャズの様々なアプローチを認めつつ「俺はコレだぜ!」という寛容でポジティヴかつブレないジャズへの真摯な姿勢が見えてくる。つまり、これは紛れもなくギャレット流ダンスミュージックなのだ。カマシ・ワシントン作品でも剛腕を揮うロナルド・ブルーナーJr.のドラムも聴き所。