理想と現実のはざまでもがきながらも、自らの道を進んでいく上での強い意志と覚悟を感じる、ファースト・フル・アルバム『Life is beautiful』。生々しいまでの心の叫びから始まり、自分の感情は偽れないことをストレートな言葉で届けてくれる“目を覚ませ”。アグレッシヴな演奏が魅力の“初志”“流星の中で”など、ライブのセットリストさながらに勢いのある曲が並ぶ。一方、ミドル・テンポの“灯京”“それでもこの平凡に嘘はない”はアルバムの色彩をグッと高めている。ラストを飾る“愛していたい”は、いままでになく壮大で包容力がある一曲。〈期待より遥か遠く離れている今でさえ/希望を捨てられないんだと/心が叫んでいる〉。迷いや葛藤を抱えてもなお、立ち止まることなく道を切り開いていく姿はどこまでも美しい。