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ドラマの役から着想を得て、Crewと作り上げた理想のラブソング

――もうひとつの新曲“stay by my LOVE”はMORISAKIさんが詞も曲も手掛けています。2人の愛や絆がストレートに描かれた楽曲ですが、どういう風に出来上がっていったんでしょう?

「この曲は、実は2年前に出来上がってた曲なんです。その頃ドラマ(『真夏のシンデレラ』)でバツイチの父親役を演じていて、元妻とよりを戻そうとするんだけどまた振られるっていうストーリーだったんですね。それで〈この2人がラブラブだった時ってどういう感じだったんだろう?〉って考えてたら、〈あれ? ラブソング書けそうじゃね?〉って思って生まれた曲です。〈こんなハッピーでときめく恋っていいよね。でも、その後別れたら壮絶だな〉って思いながら曲を膨らませていきました。僕自身の理想も入ってるかもしれないですね」

――曲先だったんですか?

「そうですね。仕事が終わって帰宅して、ソファの上でぼーっとしながらギターをポロロンって弾いてたら良いコード進行を見つけて。鼻歌で歌ってたら、すごく良いメロディが浮かんですぐに録音して、気付いたら深夜3~4時くらいになっていました」 

――結果的にR&B色の強い曲になっていますよね。

「そうですね。グルーヴィーでギター1本でさっと聴かせられるような曲になったらいいなと思って、Gento Miyanoさんにアレンジしてもらって。2人で歩いている景色がはっきり見えるような曲になったなって思います」

――ブリッジで口笛っぽい音が入っていますよね。

「あそこだけは僕が家で録音した音をそのまま使ってます。家にあるコンデンサーマイクで録った下手くそな口笛なんですけど(笑)。最初は録り直すことになっていたんですが、粗い感じが良いと思ってそのままにしました」 

――役から曲のインスピレーションが沸くことは多いんですか?

「いや、この曲が初めてでしたね。〈こういうこともあるんだ〉って思いました。曲作りをしたかったタイミングにたまたま重なったんでしょうね。“初恋(LOVE SONG)”も映画がきっかけなので2曲目になるのかな。

“stay by my LOVE”を作った時期はちょうどツアーを周っていたので、ツアー中に少しずつ出来上がって、その都度ライブで発表していきました。僕はファンのことを〈Crew〉って呼んでるんですが、まさに現場に来てくれたCrewのみんなと作り上げたような曲になりましたね。今回のEPの趣旨に合った曲なので是非入れたいなと思って収録しました」

 

MORISAKI WINが愛聴するラブソングは?

――EPに入れる新曲2曲の対比についてはどんなことを考えましたか?

「“初恋(LOVE SONG)”には、バンドがいて大きなステージのど真ん中で伝えたい想いを熱唱しているような力強さや壮大さがありますよね。“stay by my LOVE”はタイトル通り誰かの隣で囁くように歌ってるような、〈目の前にいる君にだけ届けるよ〉っていう曲です。距離感が違うなって思います」

――3曲目と4曲目には既発曲の“Love won’t die”と“Love in the Stars -星が巡り逢う夜に-”のリマスターバージョンが収録されています。

「新曲を出すことにこだわらず、既存の良い曲を改めて届けるのもありだなって思ったんです。新曲2曲は恋人へのラブソングだと思うんですが、この2曲は僕の故郷や環境、お世話になった人、家族への愛にまつわる曲といった意味合いが強いんですね。“Love in the Stars”は恋人へのラブソングに聴こえるところもあると思うんですけど。ラブソングって恋人たちに向けたものだけではないと思っているので、この2曲を入れることでバランスの良いEPができたなって思っています」

――MORISAKIさんにとって良いラブソングとは?

「ネガティブなものっていうよりは、エド・シーランの曲だったら“Thinking Out Loud”みたいな〈恋人のことが本当に好きなんだろうな〉って思えるようなポジティブなものに、個人的には惹かれますね。音楽って普段言えないことを落とし込めるし、恋をしていない時期だったとしても〈こんな恋をしたいな〉って思える、異世界に連れてってくれるような曲が好きです。気持ちがキュンってなるんですよね。“stay by my LOVE”は、そういうポジティブなラブソングになったんじゃないかと思います。

最後の部分が、2人で海辺に並んで座って揺れながら歌っているような光景が浮かぶのがなんとも微笑ましい曲だなって。恋をすることって苦しいし、ひと筋縄ではいかないことがいっぱいあります。だからこそ音楽を聴いてエンタメに浸っている時だけは、夢みたいな世界で生きていたいですよね」

――ご自身が愛聴していたり、思い出深いラブソングはありますか?

「大ヒット曲を挙げるのはどうかと思うんですが、大ファンなので……(笑)、ブルーノ・マーズの“Just The Way You Are”は好きですね。あともう1人、僕が尊敬するマイケル・ジャクソンの曲を挙げるとすると、恋愛の曲というわけではないですが“You Are Not Alone”。小さい頃から聴いていたあの曲にはすごく力をもらえるし、心がキューッてなります。同じMJでは“Remember The Time”も良いですよね。あの曲こそ禁断の恋感があって」