〈阿波の遊行〉と題して舞踏家の檜瑛司の大量のフィールド・レコーディングを久保田麻琴が編纂、マスタリングし2018年に発売されたのも記憶に新しいが、その第二弾が発売。記録伝承を前提としていない(まま無くなった)文化はたくさん日本にもあるわけだが、四国という地場に固執し地道で執拗な蒐集作業がこうして日の目を見たわけだが、〈土着〉を〈ルーツ〉と翻訳するとしたら、実はその音楽活動を、常に土着的視点で捉えるオリジナリティで成し遂げていた久保田と出会ったことも、また大きな成果と考えてよい。そして、そういう気質の久保田と檜のコレクションの方向性が共鳴したことも想像に難くないのだ。