同世代の指揮者の中で最も、特に熱い注目を浴びている「カリスマ」指揮者トゥガン・ソヒエフが、2016年のプロコフィエフ生誕125周年を目指し、ベルリン・ドイツ響とプロコフィエフの交響曲全曲録音を開始。その先駆けに発売されたのがオラトリオ《イワン雷帝》だ。ボロディナアブドラザコフという強力な独唱者、美しく密度の高いベルリン放送合唱団の歌唱は素晴らしく、ディテールが驚くほど精密で音楽の輪郭が明快なベルリン・ドイツ響の寸分の隙もない鮮やかな表現力も見事。キメ細かくとてもライヴとは思えない上質な録音も作品の迫力を十二分に伝えている。

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