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潜入〈タワレコメン〉会議 2015年8月度・洋楽編:厳選エレクトロ・ポップから大人ジャズまで、全ノミネート作を観て聴いてチェック!

 

全国のタワーレコードのスタッフが、己の〈耳〉と〈直感〉だけを基準に世間で話題になる前のアーティストの作品をピックアップし、全店的なプッシュへと繋げる企画〈タワレコメン〉。これまで、相対性理論神聖かまってちゃんクリープハイプceroKANA-BOON、洋楽ではストライプスチャーチズといった現行シーンの最前線で活躍するアクトをいち早く発掘しており、現在は月1回のペースでオススメ・アイテムを紹介しています。Mikikiでは、そんなタワレコメンの選定会議に潜入し、作品の魅力を視聴コンテンツと共にお届け! 今回は8月度の洋楽編です!!

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タワーレコードの本社にて行われるタワレコメンの会議。今回も音楽通のスタッフたちが〈これぞ!〉というオススメ作品を持ち寄り、タワレコメンの狭き門を通過するための熱いプレゼンを繰り広げました。何百タイトルという新譜のなかから候補作に挙がったのは……!?

ジャングリーなギター・サウンドで爽やかに会議のトップバッターを務めたのが、ワー(WHIRR)やナッシングといったバンドでも活躍する才人=ニック・バセットドリーム・ポップ・デュオ、カメラ・シャイのファースト・アルバム『Camera Shy』。スタッフの「〈USのHomecomings〉的なプッシュもできそうな夏っぽい一枚」との説明通り、元ワーのアレクサンドラ・モルテのコケティッシュなヴォーカルも甘酸っぱくて、オールウェイズベスト・コーストあたりが好きな人にもオススメ!

 

「むしろバンド本体よりもポップかもしれない」という声も挙がったのは、オーストラリアが誇るエレクトロ・ポップ・バンド、カット・コピーのベーシストであるベン・ブラウニングの初ソロ・アルバム『Turns』。スタッフが「中身の良さだけで勝負したい!」とプッシュするサウンドは、ほんのりとバレアリックな解放感を湛えていて夏にピッタリ。プレフューズ73が主宰するレーベル=イエロー・イヤーからのリリース、という点からもセンス&品質はお墨付きです!

 

続いて、日本のアニメとフー・ファイターズクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジなどモダンなUSロックを同時に愛するミズーリ出身の3兄弟が結成したパンク・バンド、ラドキーのアルバム『Dark Black Makeup』が爆音で会議室を揺らす! 〈PUNKSPRING 2014〉でのパフォーマンスでも話題を集めた彼らが鳴らすのは、真っ向勝負のロックンロール。ストレートなサウンドがスタッフのイマジネーションを刺激したのか、「ダムドみたい」「ロイヤル・ブラッドスレイヴスと一緒に売りたい!」などさまざまな意見が飛び出しました。

 

「チャラさを全面に出してプッシュしたい(笑)!」というユニークな意見も飛び出したのは、NYはブロンクスのシンガー・ソングライターで、ドミニカ発のラテン・ダンス音楽〈バチャータ〉の貴公子と呼ばれるプリンス・ロイスのメジャー初アルバム『Double Vision』。スタッフの言葉とは裏腹(?)に、ピットブルスヌープ・ドッグジェニファー・ロぺスといった超一流アーティストたちが参加した本作、この夏のパーティー・シーンを盛り上げること必至のアツいダンス・トラック揃いですよ!

 

次に登場したのは、Mikikiでも紹介したキャプチャード・トラックス所属の3人組、EZTV(イージーティーヴィー)のファースト・アルバム『Calling Out』。結成当初にティーンエイジ・ファンクラブの曲を演奏することで培われたという良質なギター・ポップのセンスは、海外メディアから〈バーズの再来〉と称されることもしばしば。リアル・エステイトウッズ周辺のUSインディー・バンドが好きな人にもオススメです。日本盤のライナーノーツは森は生きている岡田拓郎が執筆!

 

ここで、本日一番のアダルトなサウンドで会議室をトロけさせたのは、シャーデーのギター/サックス奏者であるスチュアート・マシューマン率いる新バンド=ツイン・デンジャーの初アルバム『Twin Danger』。NYの女性シンガー、ヴァネッサ・ブレイの艶っぽい歌声が映えるムーディーなスウィング・ジャズは、もちろんただの懐古趣味に終わるような音楽ではなく……なんて理屈っぽく説明するより、まずはクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ“No One Knows”のカヴァーを聴いてほしい!

 

続いて、クリーン・バンディットの全英No.1ヒット“Rather Be”を歌っていた現在UKでブレイク中の歌姫、ジェス・グリンのニュー・アルバム『I Cry When I Laugh』が登場。すでに本作からのシングル“Hold My Hand”が本国で大きくヒットしているだけでなく、日本でもラジオなどで彼女のハスキーな声を耳にした人は多いはず。ソウルフルで伸びやかな天性の歌声は、タイニー・テンパーとの“Not Letting Go”をはじめ、今後もガンガンと大物にフィーチャーされていくことになりそう。いまのうちにチェックを!

 

会議も終盤に入ったところで、先ほどのラドキー以上の爆音&重低音でスタッフを圧倒してみせたのが、ヴォジュアルのインパクトも大なドイツの6人組バンド、トゥー・ザ・ラッツ・アンド・ウルヴスのファースト・アルバム『Neverland』。「ずばりFear, and Loathing in Las Vegas好きの人にオススメしたい」というスタッフの言葉にも納得の完成度を持ったエレクトロニコアは、歌メロはもちろん、ギター・リフやスクリーム/グロウルのアレンジも含めたキャッチーさが秀逸。プロデュースはエスキモー・コールボーイダニエル・クロッセック!

 

もはやお馴染み(?)となったラストの〈ブラック・ミュージック枠〉は、みんな大好きデイム・ファンクが約6年ぶりにリリースする待望のニュー・アルバム『Invite The Ligh』。とはいえ、「音楽好きの間では浸透しているけど、もっと色んな人に知ってほしい!」というスタッフの熱意から選出された本作。Q・ティップやスヌープ、レッチリフリーアリエル・ピンクら豪華ゲストと共に独自のディスコ~ブギー道を突き進む、今年度ベスト・アルバム候補の重要盤です!

 

ということで、目移りするくらい多彩な作品が並んだ今回のタワレコメン会議。悩んだスタッフたちが多数決で選んだのは……!?

タワーアカデミー
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