ネットミーム的な愉しみやTikTokでの人気も含めて〈ソヴィエトウェイヴ〉や〈ロシアン・ドゥーマー・ミュージック〉といった奇妙なカテゴリーが注目を集めているなか、それらの括りにおいても重要バンドと目されるモルチャット・ドーマがサード・アルバムをリリース。彼らはベラルーシの首都ミンスクで2017年に結成された3人組で、本国のポスト・パンク・シーンではキーになるバンドのひとつだそう。陰鬱な男性ヴォーカルと冷たいシンセで繰り広げる音世界はリヴァイヴァルどころじゃない西欧ニューウェイヴのド真ん中という印象で、往年のニュー・オーダーばりにビシビシ鳴らされるマシーン・ビートとヴォコーダーのレトロな味わいにクラクラさせられる。どこまで狙ってやってるのかわからないがカッコイイです。