仙台のグループ、SENDIANのメンバーとして活動したラッパーのソロ2作目は、同郷の新進ビートメイカーであるsotalowが全曲をプロデュースした一枚。ジャジーなセンスに根を張りつつ、ドラムの抜き差しや“Birthday”などに見るアトモスフェリックな処理など音の演出はきめ細やか。ギターとヴォーカルのサンプルに情感漏れ出す“どうか”は〈どうかこの手からこぼれないで〉とのラインを儚く響かせ、アウトロの余韻も○。