2010年にエクアドルのティーンにより地元キチュア族の伝統的儀式やそこに付随する音楽/ダンスを甦らせるべく結成されたウマサパスが、南米伝統と最先端エレクトロ/ダンス・ミュージックの架け橋ZZKよりアルバム・デビュー。アフリカともブラジルとも異なるハチロクを多用したリズム、どこか東南アジアも想起させるメロディー、そしてウィスパーなアグネス・チャン風ヴォーカルと何もかもが独特。儀式とは言うが呪術的であったりトランシーさはなく、ハープやマンドリン、ヴァイオリンからマリンバ、鳥のさえずりまでが彼らの農村での暮らしや自然への敬意を活きいきと鮮やかに描き出している。