漫画家の鳥山明が68歳で逝去した。
鳥山の訃報は「少年ジャンプ」の公式サイトにて発表された。鳥山は3月1日、急性硬膜下血腫により永眠したという。
サイトに掲載されたコメントは以下のとおり。
ジャンプ誌上でたくさんの作品を発表された鳥山明先生が逝去されました。
突然の訃報に、集英社・編集部一同大きな悲しみに包まれております。
『Dr.スランプ』『DRAGON BALL』『SAND LAND』...先生が描かれた漫画は、国境を越え世界中で読まれ、愛されてきました。
また、先生が生み出された魅力あふれるキャラクターたちと、その圧倒的なデザインセンスは、数多くの漫画家・クリエイターに大きな影響を与えてきました。
先生の偉大なご功績を讃え、感謝の意を表するとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
週刊少年ジャンプ編集部 Vジャンプ編集部
ジャンプSQ.編集部 最強ジャンプ編集部
少年ジャンプ+編集部
ファン、関係者の皆さまへ
突然のご報告になりますが、漫画家・鳥山明は2024年3月1日、急性硬膜下血腫により永眠しました。68歳でした。
熱心に取り掛かっていた仕事もたくさんあり、まだまだ成し遂げたいこともあったはずで、残念でなりません。
ただ、故人は漫画家としていくつもの作品を世に残して参りました。
多くの世界中の方々に支持していただき、45年以上にわたる創作活動を続けることができました。
これからも鳥山明唯一無二の作品世界が、末長く皆様に愛され続けることを切に願います。
生前のご厚誼に深く感謝し、ここに謹んでお知らせいたします。
なお、葬儀は近親者のみにて執り行いました。
静謐を望む本人の意向により、ご弔問・ご香典・ご供物・ご献花その他はご辞退申し上げます。
家族への取材等につきましてもお控えいただけますよう、ここにお願い申し上げます。
今後のお別れの会等については未定ですので、決まり次第お知らせいたします。
何卒ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。
2024年3月8日
株式会社バード・スタジオ
株式会社カプセルコーポレーション・トーキョー
鳥山明は1955年4月5日生まれ、愛知県出身。78年に「週刊少年ジャンプ」に掲載された読み切り作品「ワンダー・アイランド」で漫画家デビューを果たす。
80年に連載がスタートした「Dr.スランプ」でブレイク。同作は翌年にアニメ化され、主人公の則巻アラレの口癖などが当時流行し、社会現象にまでなった。
「Dr.スランプ」の連載が終了した84年、すぐさま「ドラゴンボール」の連載を開始。同作品もアニメ化され、魅力的なキャラクターや戦闘シーンなど、少年漫画の金字塔として今なお世界中で愛されている。
さらに、86年に発売されたゲーム「ドラゴンクエスト」ではキャラクターデザインを担当。その後も同シリーズにおいて様々なキャラクターのデザインに携わり、その世界的成功の一翼を担った。
近年では2013年の劇場公開された「ドラゴンボールZ 神と神」にて、原作・ストーリー・キャラクターデザインを担当したほか、2000年に「週刊少年ジャンプ」にて短期集中連載していた「SAND LAND」が劇場アニメ化され、2023年に公開されたことも記憶に新しい。
また、3月4日には「SAND LAND」のストーリーのその後を描く新たな展開がアナウンスされ、ゲーム化・アニメ化が進行中であることも発表された。この発表時には鳥山自身もコメントを寄せており、「SAND LAND」シリーズや新たに生み出したキャラクターについて触れていた。
鳥山が生み出した名作の数々は漫画という枠を大きくはみ出し、今やあらゆるエンターテインメントに影響を与えている。その大きな影響はこの先も途絶えることなく、多くの人々を楽しませ続けるに違いない。