女優、モデルとしても活躍しているという惹句は、もはや不要でしかない充実のセカンド・アルバム。メランコリックでドリーミーなメロディーを多彩な曲調に落とし込むという試みは、メインストリームのポップ・サウンドにアプローチしなかったところが聴きどころ。コートシップのイーライ・ハーシュら、米英のインディー界隈の気鋭アーティストが多数参加。ヴェルヴェッツやジザメリが思い浮かぶ“Big Love”をはじめ、深遠なギターの轟音と共に90sオルタナを立脚点にガレージからレトロなポップスにまで遡りながら、インディー・ロックの頂を極める曲の数々をスキとともに作り上げている。