本書では、AIの時代において、創造性というものがいかに生み出されるかをテーマにしている。副題に表されているArtistic Intelligenceとは、人工知能が芸術的知能として機能するための、AIと人間とのあらかじめ結論のない、終わりのない問答によってもたらされるものであるだろう。僕はかつて〈この道しかない〉という言葉には違和感を持っていた。なぜなら〈別の道〉を考えることこそが、新しい創造に結びつくものだと思っていたからだ。しかし、〈別の道〉を試行した末に結果したあらゆる過程を遡行することで〈この道しかなかった〉ことがあらためて発見される。そこに〈芸術の発見〉がある。