.ENDRECHERI.が新たなオリジナルアルバム『new chapter purple』をドロップした。ファンクミュージックを基盤に様々な要素を取り込んだ本作は、.ENDRECHERI./堂本剛の等身大の姿と、彼が発信する普遍的なメッセージを存分に堪能することができるアルバムだ。全4形態でリリースされた新作について、本稿では通常盤の収録内容に沿ってライターの月の人にレビューしてもらった。 *Mikiki編集部

.ENDRECHERI. 『new chapter purple』 SME(2026)

 

ファンクによる連帯が具象化した充実作

堂本剛のソロプロジェクト.ENDRECHERI.のニューアルバム『new chapter purple』がリリースされた。ミニアルバム『END RE』(2025年)を間に挟んだものの、フルアルバムとしては海外メディアでも高く評価された『GO TO FUNK』(2021年)以来5年ぶりの作品となる。本作はそのタイトルに相応しい、新章の開幕と原点回帰を告げる充実の1枚となった。

“New Chapter”や“Kaleidoscope”は、リッチなホーンセクションと強靭なリズムが重なり合い、まさに.ENDRECHERI.の真骨頂とも言える楽曲だ。うねるようなグルーヴとフレーズの反復による快楽性など、ファンクミュージックのコアな部分をより磨き上げた楽曲が揃っているのも本作の特徴のひとつと言えるだろう。また、AORのフレイバーが漂う“Heart of Rainbow”では浮遊感のある歌唱を聴かせ、スペイシーで神秘的な“宇音”にはしなやかな歌唱を乗せるなど、楽曲ごとにボーカルアプローチも自在に変化させている。

こうした柔軟なアプローチは、アルバム制作中のインタビューで本人が語っていたように、「鼻歌でメロディーを考えて、その後にアレンジを肉付けしていくやり方」がもたらしたものと考えられる。そのメソッドは“Don’t Stop”や“KIRAGIRA”といった語感の気持ちよさが感じられ、コード感やビートから解き放たれた楽曲などに活かされているように思う。

ファンクのみならずジャズ、ヒップホップ、ロック、フュージョン、そしてポップスをミックスし、多くの仲間と音を交わし合うサウンドメイクは、彼の愛するPファンクの精神性そのものだ。Pファンクの始祖たるジョージ・クリントンとの共演や共作を経て、さらに血肉化したその根源的な姿勢は“Thinking Time feat. BREIMEN”や、BREIMENのキーボーディストいけだゆうたをアレンジャーに迎えた“Just be you and just do you”などにも結び付いている。本作は、.ENDRECHERI.を中心としたファンクによる連帯が具象化したアルバムなのだ。