レコード会社Amuse Music Entertainmentと、タワーレコードが運営する音楽ガイドメディアMikikiがタッグを組み、新人アーティストの新たな可能性を発信する企画ライブイベント〈New Signal〉。初回となる〈New Signal:00〉が2026年12月2日(水)に東京・渋谷のShibuya eggmanで開催されます。
〈まだ知られていない才能から、次のシーンを〉をコンセプトに新たな音楽との出会いを提供するこのイベントに向け、今回は出演者にインタビュー。7つの質問で自身の音楽や影響を受けたアーティスト、ライブに懸ける思いなどを聞きました。第1弾としてお届けするのはiiichanman、コヨリ、S級任務の3組です。

リアルな歌詞とノスタルジックなメロディーを大切にするiiichanman
1. 自己紹介をお願いいたします。
「シンガーソングライターのiiichanman(読み:いーちゃんまん)です。茨城県東海村出身で、作詞・作曲からアートワークまで自身で手掛けています。リアルな感情を綴った歌詞とノスタルジックなメロディーを大切にしながら、誰とも似ていない、自分だけの音楽を追求しています」
2. 音楽活動を始めた経緯(曲作りやライブをはじめたきっかけから現在に至るまで)を教えてください。
「デビュー前のkojikojiさんがSNSに投稿していた弾き語り動画を観たことがきっかけで、アコースティックギターを始めました。その後、kojikojiさんと仲良くなってギターを教えてもらったり、身近な人がどんどん有名になっていく姿を見たりする中で、次第に音楽への憧れが強くなっていきました。
そんなとき、よく通っていた居酒屋のマスターに〈本当は本気でアーティストになりたいんじゃない?〉と言われたんです。その言葉に背中を押され、翌日には仕事と住む場所を決めて、上京しました」
3. ご自身の曲を1曲、制作背景やエピソード、曲に込めた思いなどとともに紹介してください。
“上京(ラブ)ストーリー”
「音楽を始めた頃にお付き合いしていた方が、仕事の都合で先に上京していたんです。私も彼を追いかける形で東京に来たのですが、次第に自分の生活でいっぱいいっぱいになってしまって……。彼との時間を十分に取れなくなったり、優しくできていないかもしれないと感じたりするようになりました。そんな私に最後の最後まで優しくしてくれた彼への思いと、都会でなんとなく感じていた孤独感を曲にしました。MVではラストサビに当時の写真を使っていて、自分にとってとても思い入れのある1曲です」
4. 影響を受けた特別な曲を3曲挙げて、その理由をそれぞれ教えてください。
「影響を受けた曲かどうかは分かりませんが、パッと思い浮かんだ、大好きな3曲を紹介します」
①ドレスコーズ “スーパー、スーパーサッド”
「元恋人への愛が詰まった曲です。特に2番の歌詞〈歌にはふたつあって/それは ぼくも知らない歌と/ただただきみとの日々を/思い出すためだけの歌〉が好きで、これまでの生活や人生のすべてが、その人との思い出でできているような感覚に共感します。誰かと過ごした日々を、歌として大切に残しておくことができるって、素敵だなと思います」
②never young beach “やさしいままで”
「どんなお別れをしても、失恋をしても、自分が知っている相手の優しいところはずっと忘れたくないし、その優しさが嘘になるわけではないと思っています。この曲は、心が苦しいときでも自然と聴くことができて、誰かの優しさに触れたような、あたたかい気持ちにさせてくれるんです」
③片想い “Party Kills Me(パーティーに殺される!)”
「音楽を始めてから、本当にたくさんの人に出会いました。私が音楽を辞めずに続けている理由の一つに、〈音楽を続けていれば、また会えると思うから〉という気持ちがあります。遠くに住んでいる人にも、近くに住んでいる人にも、元気じゃなくてもいいから、生きてまた会おうね、と思っています」
5. 音楽の〈New Signal〉をどうやって受信していますか(どうやって新しい音楽と出会っていますか)?
「初対面の人には、必ずと言っていいほど、おすすめのアーティストや曲を聞くようにしています。好きな音楽を知ると、なんとなくその人がどんな人なのか分かる気がするんです。そうやって人との出会いを通じて、新しい音楽にも出会っています」
6. もっとも印象に残っているライブやイベントの思い出を教えてください。
「地元が茨城県なので、当時ひたちなか市で開催されていた〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL〉には、毎年当たり前のように足を運んでいました。初めて生の音楽を大音量で聴いたときの衝撃は、今でも忘れられません」
7.〈New Signal:00〉出演に懸ける思いをお願いいたします。
「普段からライブを観に来てくれるお客さんはもちろん、今回初めて私の音楽に触れる方にも、楽しんでもらえるライブにしたいです。私自身も、新しい音楽や人との出会いを楽しみにしています。この日が、誰かにとって新しい音楽と出会うきっかけになったら嬉しいです」

言葉にならない感情や小さな違和感を音楽にするスリーピース、コヨリ
1. 自己紹介をお願いいたします。
「コヨリです! 2024年から活動している、東京発のスリーピースガールズバンドです。〈ムズムズする日常を切り取ってまっすぐに〉をテーマに、日常の中で感じる言葉にしきれない感情や、心に引っかかる小さな違和感を音楽にしています。私たちの音楽を聴いて、自分の気持ちと重ね合わせたり、少しでも心が軽くなったりする人がいたらうれしいです!」
2. 音楽活動を始めた経緯(曲作りやライブをはじめたきっかけから現在に至るまで)を教えてください。
「メンバーとの出会いをきっかけに、音楽活動を始めました。日常の中で感じることや、自分たちの中にある言葉にしきれない感情を音楽にして、誰かに届けられることに魅力を感じています。
活動を続ける中で、自分たちの音楽を聴いてくれる人との出会いも大切にしながら、コヨリにしかできない表現を探し続けています。これからも自分たちの感情にまっすぐ向き合いながら、より多くの人に音楽を届けていきたいです」
3. ご自身の曲を1曲、制作背景やエピソード、曲に込めた思いなどとともに紹介してください。
“スモールナイトトリッパー”
「モヤモヤしたり、不安を感じたりする日々が続いて、眠れない夜がありました。そんなときにギターを手に取り、そのときの感情をそのまま歌にして完成したのが“スモールナイトトリッパー”です。
眠れない自分を肯定してくれるような、私自身にとっても支えになっている曲です。誰にでもそんな夜があると思うからこそ、不安に沈んでしまうのではなく、不安を抱えながらも少しだけ心が軽くなるような曲になっていたらうれしいです」
4. 影響を受けた特別な曲を3曲挙げて、その理由をそれぞれ教えてください。
①ハルカミライ “エース”
「短い楽曲の中でも、伝えたいことがリスナーにまっすぐ届く、そのダイレクトさに惹かれました。多くを語らなくても、聴く人が想像を膨らませ、自分自身の解釈で受け取ることができる。そんな曲を作りたいと思うきっかけになった一曲です」
②ジ・エンプティ “笑っておくれよ”
「元気をもらえて背中を押されるような歌詞でありながら、聴き手にそっと寄り添ってくれるところに影響を受けました。強く引っ張っていくというよりも、いつも隣にいて、一歩踏み出す勇気をくれるような歌詞を書きたいと思っています」
③星野源 “ばらばら”
「あたたかいリズムや音の響きに乗せて、現実的な歌詞を歌っているところに惹かれました。複雑な感情やネガティブな気持ちも、明るいテンポに乗せることで、〈まあ、そうだよな〉と、重くなりすぎずに心にすっと入ってくる。この曲を聴いて、私たちもそんな音楽を作りたいと思いました」
5. 音楽の〈New Signal〉をどうやって受信していますか(どうやって新しい音楽と出会っていますか)?
「新しい音楽との出会いは、普段利用しているSNSや音楽配信サービス、ライブハウスなどがきっかけになることが多いです。さまざまな音楽に触れる中で、歌詞やメロディー、演奏から伝わる感情や、自分たちにはない表現に刺激を受けています。
新しい音楽との出会いは、自分たちの音楽を見つめ直すきっかけにもなっています。これからもいろいろな音楽に触れながら、コヨリらしい表現を深めていきたいです」
6. もっとも印象に残っているライブやイベントの思い出を教えてください。
「一番印象に残っているのは、初めての自主企画ライブ〈おーぷん せさみ〉です。イベントのテーマや構成、出演バンドなどを自分たちで何度も話し合い、一から考えて作り上げた大切なライブでした。
もちろん、自分たちの力だけではなく、アドバイスやサポートをしてくださった方々、力を貸してくれたバンド、そして足を運んでくださったお客さんなど、本当にたくさんの方々のおかげで成功させることができました。この経験を通して、応援してくださる方々のためにも、もっと大きな会場でライブができるように頑張りたいと改めて思いました」
7.〈New Signal:00〉出演に懸ける思いをお願いいたします。
「今回のイベントでは、まだコヨリを知らない方にも、私たちの音楽を届けたいと思っています。日常の中で感じる感情をまっすぐ音楽にするという、私たちらしい表現をライブでも伝え、初めて観てくれた方の心にも何かを残せるステージにしたいです。今の自分たちが持っているものをすべて出し切り、一人でも多くの人にコヨリの音楽を届けたいです。そして、この出演を次のステップにつなげ、目標である大型フェスへの出演に向けて、さらに成長していきたいと思っています」

ジャンルにとらわれない音楽で人とつながり、新たな物語を生むS級任務
1. 自己紹介をお願いいたします。
「東京を拠点に活動するバンド、S級任務です。それぞれ異なるバックグラウンドを持つメンバーが集まり、R&Bやブラックミュージックをルーツに、ジャンルにとらわれない音楽を制作しています。音楽を通じて人と人がつながり、そこから新たな物語が生まれることを目指して活動しています」
2. 音楽活動を始めた経緯(曲作りやライブをはじめたきっかけから現在に至るまで)を教えてください。
「ボーカルの颯は、高校時代からクラシック音楽を学び、DTMによる作詞・作曲や音楽制作に取り組んできました。その後、DJ活動や海外での経験を通じて多様な音楽や文化に触れ、上京後は音楽塾ヴォイスで音楽を学びました。そこで出会った仲間とのつながりをきっかけに、2026年5月、バンド〈S級任務〉として活動を開始しました」
3. ご自身の曲を1曲、制作背景やエピソード、曲に込めた思いなどとともに紹介してください。
“祈り”
「2ndシングル“祈り”は、ボーカルの颯が中学時代の友人との永遠の別れを経験したことから生まれた楽曲です。時間が経っても心に残り続ける人とのつながりや、言葉にしきれない感情を歌詞と音楽に込めています。
ミュージックビデオは、S級任務が運営するクリエイティブチーム〈OOPArtsArts.〉とともに制作しました。楽曲の世界観を映像でも表現することで、音楽と映像の両面から“祈り”に込めた思いを届けています」
4. 影響を受けた特別な曲を3曲挙げて、その理由をそれぞれ教えてください。
①Pat Metheny Group “Letter From Home”
「音楽は旅のようなものだと思っています。この曲は、一音を聴いただけで、彼自身の音楽の旅の一部に、僕自身も引き込まれていくような感覚があります。僕自身も、聴く人をそんな世界へ連れていけるような演奏者になりたいです」
②Stevie Wonder “Superstition”
「もともとはデジタルな音楽を中心に制作していたのですが、次第に生楽器による音楽にも興味を持つようになりました。この曲を実際にギターで弾き語りする中で、リズムに対する考え方や理解が大きく深まりました。自分にとって、リズムの捉え方を変えてくれた特別な一曲です」
③Cautious Clay, Joshua Karpeh & Julian Lage “Another Half”
「独特なミックスや、既存の枠にとらわれない音楽的な面白さに惹かれています。音の質感や楽曲のアプローチに、ほかにはない魅力を感じる一曲です」
5. 音楽の〈New Signal〉をどうやって受信していますか(どうやって新しい音楽と出会っていますか)?
「街中やラーメン屋で流れているラジオなど、日常の何気ない場面で新しい音楽に出会うことが多いです。特別な探し方をしているわけではなく、普段の生活の中で自然と耳に入ってくる音楽から、新しい発見をしています。Spotifyのミックスプレイリストを聴いて、新しい音楽を探しています。また、対バンするアーティストをきっかけに、その周辺のアーティストや知り合いのつながりをたどって、音楽をディグることもあります」
6. もっとも印象に残っているライブやイベントの思い出を教えてください。
颯(ボーカル)「ベルギーで開催された〈Tomorrowland〉で観た、マーティン・ギャリックスのライブです。花火が打ち上がる中、大勢の観客が一斉に飛び跳ね、中には涙を流している人もいて、その会場全体の熱量が本当に素晴らしかったです。帰り道では危険な目に遭う出来事もあり、良くも悪くも人生で一番濃い一日でした」
きんちゃん(ベース)「茅ヶ崎のバーFROGGIESで観た、井上園子さんのライブです。ベースに大澤逸人さん、サックス/フルートに西内徹さんを迎えたトリオ編成での演奏が、とても印象に残っています」
7.〈New Signal:00〉出演に懸ける思いをお願いいたします。
「観てくれた方の印象に残り、〈S級任務の世界観をまた体感したい〉と思ってもらえるようなライブにしたいです」
LIVE INFORMATION
New Signal:00

2026年12月2日(水)東京・渋谷 Shibuya eggman
開場/開演:17:00/17:30
出演:iiichanman/コヨリ/S級任務/メタリックセイメイ/LEATHERTURF(五十音順)
前売り/当日:2,400円(+1ドリンク)/2,900円(+1ドリンク)
チケット申し込み URL:https://eplus.jp/newsignal/ ※2026年10月23日(金)20:00より販売開始
■関連リンク
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