大統領選を踏まえて作った前作『2020』がリアルタイムの社会問題も反映してシリアスな出来になったのは当然だとして、その反動もあるのか今回のボン・ジョヴィは久しぶりにポジティヴな要素を前面に出しているように感じられる。実に20年来の共同プロデューサーでもあるジョン・シャンクス(ギター)とライヴ・サポートだったエヴァレット・ブラッドリー(パーカッション)が正式加入して今回から7人組になっているのも凄いが、プレイヤー同士の一体感や躍動感は却って高まっているようにも感じられ、近年の安定志向に飽き足らない人にも薦めたい。ライアン・テダーやエド・シーランらもコライトに参加。