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あなたのなかの〈ポップス〉観が変わる!? 『Change your pops』と併せて聴きたい11選

JACK GARRATT Phase Island UK(2016)

“You”のビートの参照点にも挙がった彼は、ソウルフルな歌を中心に、生音と電子音を重ねた多様なサウンドを展開。フォークゴスペル、エレクトロニカ、オルタナティヴR&B……って、あれ? これって雨パレのことじゃない? *土田

 

CHET FAKER Built On Glass Future Classic/HOSTESS(2014)

ジェイムズ・ブレイク以降〉的なアクトも多いフューチャー・クラシック勢は、雨パレ好きにオススメ。『Change your pops』のインタールードを挿んだ構成は、本作における世界観の構築の仕方もヒントになったそう。 *土田

 

BON IVER 22, A Million Jagjaguwar/HOSTESS(2016)

福永いわく「ボン・イヴェールの最新作に声だけの曲があって、自分もやってみたいと思って作ったのが“speech”」。実験的なまでの先鋭性が数多の聴き手に受け入れられた本作は、〈ポップスの概念の変革〉の指針的な一枚かと。 *土田

 

ASGEIR In The Silence One Little Indian(2014)

以前ヨンシー&アレックスにオマージュを捧げていたように、雨パレのアンビエントな音像は〈北欧的〉とも言える。その点、ボン・イヴェールにも通じる歌心とエレクトロニクスを交えた彼は、バンドの大きなルーツだ。 *金子

 

D.A.N. D.A.N. SSWB/BAYON PRODUCTION(2016)

雨パレはメジャーへ歩みを進めたが、アナログ・シンセやサンプリング・パッドを用いてアトモスフェリックな音を鳴らすバンドは日本のインディー界隈で盛り上がりを見せている。The fin.と並び、彼らはその代表。 *金子

 

DISCLOSURE. Caracal PMR/Island/ユニバーサル(2015)

新作ではディープなハウス・トラックを披露した雨パレ。その方向性の一例である兄弟デュオとの共通項は、ビートや音色といった具体的なアレンジ以上に、ダンス・ミュージックにおける官能性の表現の仕方ではないかと。 *土田

 

サカナクション 多分、風。 NF/ビクター(2016)

海外のダンス・ミュージックを吸収しつつ、日本人的なポップスとしてマスに届けたという意味での大先輩。〈いずれは幕張メッセでライヴをしたい〉という福永の発言からも、その視線の先には彼らの存在が窺える。 *金子

 

Capeson HIRAETH Tokyo Recordings(2016)

サウンドの作り込みの一方で、歌に大きな比重が置かれているという意味では、Tokyo Recordingsが送り出したこのシンガーとの比較も可能だろう。R&Bのセクシーさと、真っ直ぐな力強さを兼ね備えた歌声が印象的。 *金子

 

NAO For All We Know Little Tokyo/RCA(2016)

粗悪なドラム音やオクターヴ下の歌表現など、シングル“stage”の収録曲に刺激を与えたムラ・マサディスクロージャー作品で名を広めた歌姫の初作。ビート音楽と幽玄R&Bの折衷感は、雨パレの持つ空気とも通底。 *土田

 

MAJID JORDAN Majid Jordan OVO Sounds/Warner Bros.(2016)

R&B方面からのもう一推しとして、ドレイク主宰のOVOからこの2人組を。深いエコーの奥で響くナイーヴな歌声とBPMを抑えたダンス・ビートの混交は、よりダーク&ムーディーな雨パレといった趣。 *土田

 

LILI LIMIT a.k.a キューン(2016)

同時期にメジャー・デビューし、海外の同世代へのシンパシーと、生演奏とエレクトロニクスの融合という共通点を持つ彼らは、雨パレのライヴァルと言えそう。アート全般への目配せや、キャッチーなメロディーへのこだわりも近い。 *金子