デビュー20周年、再結成後3作目のテーマは〈原点回帰〉。先日LEMONedからリイシューされた96年の出世作『716』の特別版と対を成す、全編英語詞、80~90年代のインディー・ロックパワー・ポップへの憧れを屈託なくさらけ出した音は、とにかく〈瑞々しい〉の一言。轟音ノイズ・ギターと甘いメロディー、痛快な疾走感と木村世治のジェントルな歌声が共存し、重厚だが儚さを感じる美しい音像――新たな代表作の誕生だ。