前作から“Back Home”のシングル・ヒットが生まれた、ポール・カークブレナーの実弟フリッツによる4枚目のアルバムは、お馴染みベルリンのスオルから。トレードマークとなる穏やかで温かいフリッツのソウルフル・ヴォーカルは円熟の域に入った感じで、ホーンやストリングスなど生楽器を多分に含んだディープ・ハウス・トラックとは完璧な相性を見せる。目を閉じて浸りたくなる、ただただ心地良い作品だ。