アート・アンサンブル・オブ・シカゴの……という肩書は最早不要か、ECMからは約7年ぶりのリーダー作。〈フリーダム・プリンシプル〉というシカゴで開催されたアートと音楽における実験がテーマの展覧会での演奏の記録。クレイグ・テイボーンやジェームズ・フェイ、そしてキカンジュ・バクなど、ロスコー作品でお馴染みの面々が参加。それぞれの楽器の他、所狭しと並べられたパーカッション群やエレクトロニクスを駆使しながら、音数を抑制し空間で思索を促したり喧騒に飲まれたり、まるでロスコーの、AEOCの、あるいはAACMに象徴されるシカゴの音楽と芸術の歴史を体験しているよう。
ロスコー・ミッチェル 『Bells For The South Side』 ECMからの新作は、シカゴ開催の〈実験〉テーマの展覧会での演奏を記録
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ジャズ