〈生きているうちは誰でも不死身〉というメッセージとバウンシーなロック・ビートで駆け抜ける“不死身FUNK”を皮切りに、今回の新作もお馴染みの宅録であたりまえのことにはたと気付かせてくれる。前作収録の“過渡期”をイントロにした組曲“フミキリ”では哀愁のピアノを〈開かずの踏切〉の音として響かせたり、“すごい月”ではだらしなく泥酔したり。それでも超越的な死生観で自分なりの楽しさを見い出す彼に学ぶものは多い。