ウッディ・ショウの晩年の日本でのライヴ録音、貴重な音楽の記録だ。フレディー・ハバードとともに60-70年代、ポスト・リー・モーガン、マイルス・デイビスの音楽をどんな風に構築するのだろうかと、当時のジャズファンをわくわくさせたトランペッターである。ラリー・ヤングとの名盤『ユニティ』における彼の演奏、また作曲の素晴らしさは格別だったしミューズ時代には、サックスのジョー・ヘンダーソンらとともにアフロ・ジャズのスタイルを作り上げた。ピアノは、若くして他界したマルグリュー・ミラーだ。ロバート・グラスパーにも影響を与えた彼の演奏も今やこうした録音でしか聴けないのか。