1991年生まれの23歳が綴る、熱狂のエッセイガイドが登場。著者は小学生の頃から「食べ歩きダイアリー」をつけるという生粋のごはん狂で(この内容は巻頭にて直筆文のまま掲載されている)、いまなお食ブロガーとして多方面に渡り活躍を続けている。著者の食に対する姿勢はかなり真摯で、食べるということへの喜怒哀楽・果ては哲学までもを感じさせられる。肝心の「食」に関しては日常の食卓から世界一のレストランに至るまであらゆる食べ物が記されており、その軽快な文筆はどことなくオシャレ、それでいてオタク的。現代における食文化のリアルが詰まったおいしい一冊。