テニスコーツとノーツイストのマーカス・アーチャーを中心としたユニットによる2作目。霧深い森から聴こえてくるような幽玄さを湛えたアンサンブルは、さらにアブストラクトなものへと深化を遂げているが、その手触りにはチャーミングで心地良く耳をくすぐる愉楽がある。ポップス的な骨格の歌モノも健在で、滋味深いメロディーを携えた日本語詞のナンバー“Anohito(Till The Gate)”が胸にじんわり沁み入ります。