関西ゼロ世代を代表する2人組が、テン年代も終盤を迎えた2018年に8年ぶりの復活作を発表。ガレージもノイズもトランスも祭囃子も呑み込んだプリミティヴなグルーヴに加え、ピカとオニの素っ頓狂な掛け合いももちろん健在。こちらは今年13年ぶりの新作を発表したDMBQの増子真二がミックスを手掛け、生々しくも広がりのある空間を作り出している一方、それぞれのソロ活動を経て2人の歌声は深みを増し、ポップスとしての完成度が上がっているのも見逃せない。12分に及ぶスピリチュアルなプログレ大曲“愛の星”でハイライトを迎えると、最後は延々オーディエンスとのコール&レスポンスを繰り返すライヴ・テイクで、人間の放出する熱量をギュッと閉じ込める。これぞあふりらんぽの世界!