ユーロ・ピアニズム第3世代と言われるトリオセンス。結成20周年の年に発売された本作は非常に完成度の高い内容となっている。メンバーは、ピアノはベルンハルト・シューラー、ベースを前作から加入のオマール・ロドリゲス、ドラムスを本作から加入のトビアス・シュルテとなっている。また、エンジニアにECMの録音でも有名なステーファノ・アメーリオが手掛け、3人の作りだすサウンドを支えている。本作も過去作と同様にブラジル、ラテン音楽からの多くの要素を取り入れた色彩感に溢れた音楽が展開されているが、中でもボサノヴァ調の“ジャスミン”のメロディアスなピアノソロは何とも心地よい。