DJとして活躍するだけでなく、主宰レーベルのアウスから数々の才能を輩出し続け、さらには人気シリーズ〈DJ-Kicks〉からDJミックスを発表するなど、昨今のシーンの重要人物の一人として注目を集める仕事人、ウィル・ソウルが14年ぶりとなる2枚目のオリジナル・アルバムをリリース。タイトルが匂わせる通り、オープンからクローズまで8時間のロング・セットを凝縮したかのようなテック・ハウスの10トラックは、DJたちに強靭なグルーヴを約束すると同時に柔軟性にも富んでいる。長いキャリアに裏打ちされた現場目線のフロア・フレンドリーな側面もあれば、リスニング用としての流麗な運びも計算し尽くされており、アルバム・サイズでオススメできるハウス作品としては久々に快心の一枚だ。