「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のアル・パチーノが〈もう一人のセルジオ〉〈マカロニ・ウエスタンの第2位監督〉と呼んでいたセルジオ・コルブッチの最高傑作であり、マカロニ史上に残る〈異色作〉。幼少時に声帯を失った殺し屋〈サイレンス〉(ジャン・ルイ・トランティニャン)が、悪徳判事と饒舌な賞金稼ぎ(クラウス・キンスキー)が支配する雪山の町に乗り込んでいく。主役がフランス人、悪役がドイツ人、ヒロインがアフリカ系アメリカ人という配役も異色だが、何をおいても伝説と化したラストの展開に戦慄していただきたい。今はただ本作がキング牧師に捧げられた映画とだけ申し上げておこう。
映画「殺しが静かにやってくる」〈もう一人のセルジオ〉=セルジオ・コルブッチ監督の異色のマカロニ・ウエスタン
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映画/映像