リジョイサー、ニタイ・ハーシュコヴィッツ、アミール・ブレスラー、ヨナタン・アルバレクの4人からなる新プロジェクトによるアルバムがストーンズ・スロウより。リキッド・サルーン、タイム・グルーヴ、アヴィシャイ・コーエンのビッグ・ヴィシャスなどなどそれぞれのソロも含めメンバー入り乱れるイスラエルのジャズ~ビートシーンにまたしても新たな、かつ最高のバンドの登場。今回は彼らが参加する他のプロジェクトに比べて浮遊感が際立ったウワモノが演出するサイケデリックな酩酊とトラッドに根差した異国情緒、そしてここぞとばかりのエレクトリックでキメキメのグルーヴ、とにかく気持ちいい。

 


バターリング・トリオのリジョイサーと、気鋭ピアニストのニタイ・ハーシュコヴィッツが中心となったカルテットが3日間のセッションから生み出したという、イスラエル・ジャズ界の重要作が到着。緩めのサイケや高速フュージョンが並ぶ端々から、中近東やアフリカ音楽のエッセンスや、サン・ラー的スピリチュアルネスが漂う。ふわふわゆらゆらなコード進行やまろやかなエレピが、その白日夢のような聴き心地に拍車をかける。