フォーク、来るべきもの!とオーネットよろしく掲げられた、ベッドフォード出身のイラン系イギリス人のフシャル・ハヤム、テヘラン出身のバムダッド・アフシャルによるプロジェクト。イランはバルーチスターンの伝統音楽をアップデートし未来へ投げかけるべく、それぞれクラシカルなバックボーンを持つフシャル、映画音楽などを手掛ける電子音楽家のバムダッド、そして現地の音楽家とともにテヘランで録音。土地の記憶が去来するようにピアノの響きの間を彼の地のフォークロアが駆け巡る、時にデジタルにトリートメントされるが、土地の音楽の強度はそのアップデートを更にラディカルに聴かせている。