ディスニー・アニメーション珠玉の名作の立役者でありながら、歴史から〈消し去られた〉女性アーティストたちの業績と人生を掘り起こすノンフィクション。女性と言うだけでクレジットにその名が載らないなどといった女性差別の変遷と、そんな厳しい状況下での女性アーティストたちの輝かしい業績（アニメ史的にも必読）が紐解かれる。フェミニズム的には反動的な「白雪姫」といったクラシックスから、時代を経てディズニー・ルネッサンスの一つの到達点と言うべき「アナと雪の女王」が誕生するに至ったか。そのひとつに、〈消し去られた〉女性たちの時代を越えた〈業績〉があることは言うまでもないだろう。