ポーティスヘッドのジェフ・バーロウが手掛けたセルフ・タイトルのデビュー作から11年。シャックルトンとのタッグ作を間に挿んで、ベルリンを拠点とするアニカがソロでのセカンド・アルバムをリリース。マーティン・チューリン(エクスプローデッド・ヴュー)を共同プロデュースに迎えた今回は、前作のダブっぽさやエクスペリメンタルな音楽性とは対照的にシンプルかつ軽快なトラックに乗せ、〈歌う〉というよりは〈訴えかける〉ようなヴォーカルが特徴的だ。“Never Coming Back”では実際に目にした環境問題をモチーフに二度と戻れなくなる前に変化する必要があることを訴え、タイトル曲の“Change”では〈私たちは皆変わることができる〉と歌っている。ぜひ彼女の声に耳を傾けてほしい。