ニジェールの秘境的な村イリガダッドの娘たちによる4年ぶりセカンド。女性バンドが珍しいアフリカに置いて女性ギタリストであるガリの存在は衝撃で前作はかなり話題となった。彼女たちのスタイルはそのガリを中心に、砂漠のブルースでお馴染みのトゥアレグ・ギターを村の伝統音楽に取り入れアップデートしたものと言っていいか。水に浮かんだ瓢箪みたいな打楽器テンデ(ティンデ)の音が録音のせいか前作よりもふくよかで、ボンボン、ポコロポコロと脳を揺らしシンプルにループするギター2本と手拍子のポリリズミックな絡みが体を揺らし高揚も絶頂のところで女性シンガーの抜けのいいハイトーンで意識混濁。最上のトランス感。